KOHARA BLOG

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学問

福音派の多様性

 昨日の続きですが、私が今関心を寄せていることの一つは福音派の多様性です。 リベラル派からは、しばしば一枚岩のように描かれがちな福音派ですが、実際には神学的にも政治的にも幅があり、それは今日いっそう流動化しているように思います。 たとえば、昨日の会田さんのデータによれば、中間選挙で福音派の7割が共和  ・・・  続きを読む

聖イグナチオ教会

 私が指導している学生たちの日本基督教学会での発表も無事終わり、少し気が楽になりました。 二日目の早朝は、私の関心に合う研究発表がなかったので、会場には行かず、上智大学に隣接する聖イグナチオ教会で1時間ほど、ぼ~~~っと座っていました。 右の写真の左側が教会で、奥の建物には「上智大学」の名前が見え  ・・・  続きを読む

明日から上智大学へ

 9月21~22日、上智大学を会場として、日本基督教学会の全国学術大会が開催されます。 私は今回、研究発表はしないのですが、指導している大学院学生が発表するため、初日から、まじめに参加します。 彼らの発表時間が遅ければ、ゆっくり出かけられるな~と思っていたのですが、何と10時からの先頭バッターになっ  ・・・  続きを読む

科研費による研究

 小原克博 On-Line に「科研費による研究」のページを追加しました。 今年度、「科学研究費補助金」に採択された研究の概要を掲載しています。  私は同志社の「21世紀COEプログラム」にどっぷり関わっていますから、これ以上にややこしい研究経費は引き受けたくない、というのが本音ですが、大学としては  ・・・  続きを読む

遠藤周作と鈴木大拙

 先日の山折先生の基調講演で、遠藤周作と鈴木大拙に触れられていたので、それに関連して。 山折先生は遠藤の『沈黙』と『深い河』を取り上げていましたが、確かによく知られた順に遠藤の代表作をあげるなら、この二作がトップに来るのではないかと思います。 『沈黙』と『深い河』は書かれた時期も、また背景になってい  ・・・  続きを読む

ヨーロッパにおけるムスリム・コミュニティ

 今日は、 国立民族学博物館で開催された国際ワークショップ「ヨーロッパにおけるムスリム・コミュニティ」に参加してきました。  国立民族学博物館は、万博記念講演の中にあるのですが、訪れたのはかなり久しぶりでした。なつかしい太陽の塔は、昔と変わりません。 1970年に開催された大阪万博に行った記憶が残っ  ・・・  続きを読む

多神教と一神教

 先日、Yokoさんがコメントで紹介してくださっていた岩波新書の新刊『多神教と一神教――古代地中海世界の宗教ドラマ』を購入し、読み始めています。 メソポタミアも含む古代地中海世界を舞台として、様々な神話にあらわされてきた神々の物語を生き生きと描写しています。古代神話になじみのない人は、次々出てくる神  ・・・  続きを読む

日本基督教学会

 9月23~24日、関西学院大学で日本基督教学会の学術大会が開催されました。24日は、同志社の大学院入試であったので、わたしが参加できたのは初日だけでした。 午前中の研究発表の司会が当たっていたので、(普段に比べると)猛烈に早起きして出かけました。関学はわたしの自宅からは2時間ほどかかるので、7時前  ・・・  続きを読む

宗教間対話に関する書評

 小原克博 On-Line に書評「西谷幸介著『宗教間対話と原理主義の克服――宗際倫理的討論のために』」(『日本の神学』第44号)を掲載しました。 前半はまさに書評なのですが、後半は「本書によって触発される課題」という章で、かなり持論を展開しています。この部分だけ読んでいただいても、おもしろいかと思  ・・・  続きを読む

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