世界キリスト教情報

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世界キリスト教情報 第1589信(2021.07.05)

  • 教皇、9月中旬にハンガリーとスロバキア訪問
  • 教皇、結腸の手術のため入院
  • ローマの保護者、使徒聖ペトロ・聖パウロの祭日に教皇「イエスの愛に解放され使徒に」と説教
  • コンゴのカトリック教会で爆弾が爆発
  • 韓国キリスト教総連合会「南北の"恒久的平和共存時代"を待望」
  • 《メディア展望》

 

◎教皇、9月中旬にハンガリーとスロバキア訪問

 【CJC】教皇フランシスコは、9月12日から15日まで、ハンガリーとスロバキアを司牧訪問する。7月4日バチカンで行われた正午の祈りの集いで発表した、とバチカン・ニュース(日本語版)が報じた。
 教皇は、9月12日午前、ハンガリーの首都ブダペストで開催される「国際聖体大会」の閉会ミサを司式した後、同日午後から15日までスロバキアを訪問する。


◎教皇、結腸の手術のため入院

 【CJC】教皇フランシスコは7月4日、予定されていた結腸手術のためにローマの病院に入った。
 同日正午、バチカンでお告げの祈りを聖ペトロ広場に集った信者と共に行った教皇は、午後、住居としているサンタ・マルタ館を出て、ローマ市内のアゴスティーノ・ジェメッリ総合病院へ向かった。
 バチカンのマッテオ・ブルーニ広報局長によれば、教皇は、S状結腸の憩室による狭窄のために予定されていた手術で、結腸左半切除を3時間かけて行い、同日夜、無事終了した。
 ブルーニ広報局長の5日正午の発表によれば、前日に手術を受けた教皇は、全体的に良好な状態にあり、目覚め、自発呼吸をしている。合併症がない限り、約7日間の入院を予定しているという。


◎ローマの保護者、使徒聖ペトロ・聖パウロの祭日に教皇「イエスの愛に解放され使徒に」と説教

 【CJC】ローマの保護者、使徒聖ペトロ・聖パウロの祭日の6月29日、教皇フランシスコは、バチカンの聖ペトロ大聖堂でミサを捧げた。
 バチカン・ニュースによると、教皇は、ミサの中で最近任命された首都大司教らに託されるパリウムを祝別した。
 パリウムは、聖アグネスの日(1月21日)に教皇が祝別した子羊の毛を用いた白く細長い織物を輪状に仕立て、6カ所に十字を刺しゅうしたもの。輪に首を通し祭服の両肩にかけるパリウムは、羊を背負う「善き羊飼い」を象徴する。
 ミサは、現行の新型コロナウイルス感染拡大防止対策に従いつつ、多くの枢機卿や司教、信者たちの参加を得て、荘厳に行われた。
 また、ミサには、カルケドン府主教エマニュエルを団長とする正教会のエキュメニカル総主教庁の使節団が参列した。
 説教で教皇は、2人の使徒の生涯の中心にあるものは、彼らの優秀さではなく、生涯を変えたイエスとの出会いであった、と教皇は述べ、イエスの愛にいやされ解放された彼らは、人々を解放するための使徒となった、と話した。
 主との出会いによって常に解放されることが必要、と述べた教皇は、自由な教会だけが信頼し得る教会である、と説いた。


◎コンゴのカトリック教会で爆弾が爆発

 【CJC】ロシアのスプートニク通信によると、コンゴ民主共和国東部のベニ市にあるカトリック教会で6月27日、即席爆発装置が爆発した。バロンズが、現地当局の発表を引用して報じている。
 同市の警察署長によると、爆発が起きたのは現地時間の午前6時。子どもたちの堅信式が始まる1時間前のことだったという。この爆発で2人が負傷した。
 コンゴ東部では、様々な反政府勢力や武装勢力が活動している。国連コンゴ民主共和国安定化ミッションの専門家によると、爆弾は待ち伏せ用に用意された自家製のものだという。


◎韓国キリスト教総連合会「南北の"恒久的平和共存時代"を待望」

 【CJC】韓国キリスト教総連合会は6月25日、朝鮮戦争71周年を迎え発表した声明で「南北の自由往来と恒久的平和共存の時代を待望する」と強調した。電子メディア『Wow!コリア』が報じた。
 声明では「離散家族の再会と戦争捕虜・行方不明者問題などが、優先的に解決へと導かれるよう願う」としている。続けて「韓国教会は、祖国の平和的統一のために祈っている」とし「次の世代を統一世代として育て、朝鮮半島の平和定着と北東アジア・世界平和を導いていく民族的課題を遂行することに力を注いでいく」と説明した。
 北朝鮮側に「対話を避けず、互いに深い対話を通じて信頼を築き、問題解決の方案を見出してほしい」と求めている。韓国国会と政党・市民団体に対しては「南北間の不信を煽り平和を台無しにする言動を控え、理念と地域・世代に対する差別的言動により 韓国内の対立をあおる言動を控えることを願う」と求めた。


《メディア展望》
 
 =カトリック新聞(7月4日)=https://www.cwjpn.com/cwjpn/
那覇教区=6・23 沖縄慰霊の日=愛による平和実現を
沖縄本島南部地域の土砂=米軍基地建設利用に反対=東京から連帯示す
ミャンマーの人々に連帯=各地の宗教者が連携し祈りの集い
教皇、改めて訴える=ミャンマーの平和と難民に心を開くこと
エルサレム総大司教=ガザの小教区を訪問
 
 =KiriShin(7月1日)=https://www.kirishin.com
内村鑑三の思想息づく「今井館」=9月完工=東京・本駒込へ移転
同性愛嫌悪を処罰する法案は「信仰の自由を抑制」とバチカン
ポッドキャストで新番組「それってどやねん」=牧師とコスプレイヤーがMC
汚染水海洋放出計画の撤回求め=日韓聖公会がNCCの声明を支持
自民党議員のLGBT差別発言にバプ連性差別問題委が抗議
 
 =クリスチャン新聞(7月4日)=https://クリスチャン新聞.com
苦しむ人たちの最前線にイエスが=合同平和礼拝「『沖縄、ちむぐりさぬ日』を覚えて」=沖縄の痛みに寄り添い「平和を造る」働き共に
新型コロナワクチン接種から取り残される難民たち=世界難民の日に先駆けワールド・ビジョン報告
NCC声明=改正国民投票法成立に抗議=重要土地規制法案に反対
虚像と実像、会津宣教の始まり語る=東北キリシタン研究会で公開講座
「賛美を止めるな」 =「ユーオーディア音楽祭・大阪2021」9月開催=どんな状況でも賛美し続けよう

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