世界キリスト教情報

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世界キリスト教情報 第1560信(2020.12.14)

  • 教皇、来年3月にイラク訪問
  • 教皇の「ウィグル人迫害」説は事実無根と新疆自治区報道官
  • 韓国のコロナ新規感染者が急増し過去最多の950人
  • ソウル地下鉄などサラン第一教会に損害賠償訴訟
  • NYイーストビレッジで大規模火災、築128年の教会も焼く
  • ニューヨーク市の教会で男が警官隊と銃撃戦
  • ≪メディア展望≫

 

◎教皇、来年3月にイラク訪問
 【CJC】教皇フランシスコが2021年3月、イラクを司牧訪問することが明らかになった。
 バチカンのマッテオ・ブルーニ広報局長の声明によると、教皇は、来年3月5日から8日にかけて、イラクを訪問する。イラク政府と同国のカトリック教会の招きに応えて行われるもの。
 教皇は新型コロナウイルスの感染拡大のため外遊を中断しており、イラク訪問は、イタリアを除けば2019年11月の訪日以来の海外訪問となる。
 あるバチカン筋は、イラク訪問には、戦闘や衝突のためイラクその他の中東諸国を逃れざるを得なくなったキリスト教徒を慰める目的もある、とロイター通信に明かした。
 イラクのサリフ大統領はツイッターで、教皇の訪問は「全ての宗教のイラク人に対する平和のメッセージとなる。また、正義と尊厳というわれわれの共通の価値観を再確認するものとなる」と投稿した。
 教皇は、4日間にわたるイラク訪問で、首都バグダッドをはじめ、同国南東部、アブラハムゆかりの地でユーフラテス川下流のウル平野、そして北部のアルビル、ニネヴェ平野のモスル、カラコシュを訪れる。
 訪問の詳細な日程は後日発表される。


◎教皇の「ウィグル人迫害」説は事実無根と新疆自治区報道官
 【CJC】教皇フランシスコが、12月1日発売された著書の中で、中国の新疆ウイグル自治区に住むウイグル族について「迫害されている」と言及したことについて、自治区人民政府報道弁公室のイリジャン・アナイティ報道官は「ウィグル人が迫害を受けているという言論は事実無根のものだ」と指摘した。中国国際放送局(CRI)が10日報じた。
 同報道官は、さらに「中国には56の民族があり、ウイグル族が大きなファミリーの一員である。新疆に居住している各民族は生存権や発展権を十分に享受している。新疆は毎年、公共予算の70%を民生の保障と改善に用いて、持続的に、雇用や文化、教育、医療など一連の民生改善に関するプロジェクトを進めている。今の新疆では、各家庭には少なくとも1人が就職していることを実現できている。教育において、都市部と農村部の一体化教育を全面的に推進し、義務教育段階における適齢児童の就学率が99・9%に達している。医療においては、毎年すべての住民を対象とする無料健康診断を実施し、貧困人口の基本医療保険、養老保険およびがん保険などの加入率がいずれも100%に達している」と説明した。


◎韓国のコロナ新規感染者が急増し過去最多の950人
 【CJC】ソウル発の聯合ニュースが伝えるところでは、韓国の中央防疫対策本部は12月12日、同日午前0時現在の国内の新型コロナウイルス感染者数は950人、累計4万1736人になったと発表した。
 1日当たりの新規感染者数としては大邱市・慶尚北道を中心とする流行の「第1波」のピーク(2月29日、909人)を上回り、過去最多を更新した。
 9日から3日連続で600人台後半だった新規感染者数は900人台に急増した。先月上旬の時点では100人程度を維持していたが、わずか1カ月で1000人に迫った。
 首都圏の教会と療養型病院で大規模な集団感染が発生したほか、塾、飲食店、家族や知人との集まり、軍部隊など全国のさまざまな日常生活の場で感染が拡大している。感染者急増に伴い病床不足など医療機関の負担がさらに大きくなるとみられる。


◎ソウル地下鉄などサラン第一教会に損害賠償訴訟
 【CJC】ソウルの地下鉄を運営している『交通公社』がソウル特別市城北区のサラン第一教会と同教会のチョン・グァンフン牧師に新型コロナウイルス感染症拡散の責任を問い、30億ウォン台(約3億円台)の損害賠償訴訟を出す、と情報サイト『Wowコリア』が伝えている。
 同社関係者が12月7日「サラン第一教会が主導した集会の影響で、新型コロナ第
2次流行が起こり、それに伴う地下鉄の乗客減少と防疫コストで33億ウォン(約3億円)の損失が発生したため損害賠償訴訟を決定した」と明らかにした。
 関係者は、「サラン第一教会は集会禁止処分を違反し、大規模集会を強行した。新型コロナウイルス拡散と交通公社の損失は、これと因果関係があると判断した」と説明している。
 これに先立ってソウル市自体が9月18日、サラン第一教会と全牧師に46億2000万ウォン(約4億4300万円)の損害賠償訴訟を起こした。教会周辺の店舗なども11月27日、新型コロナによる経済的打撃を受けたとし、6億ウォン(約6000万円)規模の訴訟を提起している、と『Wowコリア』。


◎NYイーストビレッジで大規模火災、築128年の教会も焼く
 【CJC】ニューヨーク市マンハッタン区東7番街48(イーストビレッジ)で12月5日午前5時ごろ、空きビルで大規模な火災が発生し、隣接する築128年のミドル・カレジエート教会(改革派、ジャッキ・ルイス主任牧師、信徒約1400人)に火が燃え広がった。ニューヨーク・タイムズなど現地メディアが同日報じた。
 市消防局(FDNY)の消防士約200人が出動、約6時間後に消し止めた。この消化活動によって消防士4人が軽傷を負った。建物内や周辺の住民は早急に避難したため、負傷者はいなかった。空きビルの電気配線からの出火が原因とみられている。


◎ニューヨーク市の教会で男が警官隊と銃撃戦
 【CJC】米ニューヨーク市マンハッタン北部ハーレム地区のセント・ジョン・ザ・ディバイン大聖堂前で12月13日夕方、クリスマスコンサートが開かれた直後、に武装した男が集会の参加者らに対し発砲し、駆けつけた警官隊との銃撃戦に発展、警察官に射殺された。集会の参加者らにけが人などはいなかった。ニューヨーク・ポスト紙など現地メディアが報じた。
 男は頭に被弾し、重体で病院に搬送され処置を受けたが、病院で死亡が確認された。警官らにケガはない。ニューヨーク・ポスト紙など現地メディアが報じた。
 教会は新型コロナウイルスの感染防止措置により閉鎖されていたが、境内の階段付近でクリスマス関連の集会が行われていたという。ニューヨーク市警のダーモット・シア本部長によると、けが人はいなかった。シア氏はまた、警官3人が計15発、男に向かって撃ち、うち11発が頭に当たった、と述べた。
 警察は現場から銃2丁の他、男が所有していたとみられるワイヤー、ロープ、ガソリンの入ったボトル、針金、ナイフ数本、聖書を押収した。


《メディア展望》
 =カトリック新聞(12月13日)=https://www.cwjpn.com/cwjpn/
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 =KiriShin(12月11日・臨時休刊)=https://www.kirishin.com
 
 =クリスチャン新聞(12月13日・臨時休刊)=https://クリスチャン新聞.com

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