• 枢機卿の少年性的虐待、豪最高裁で有罪評決覆る
• 国連事務総長が宗教指導者らに新型コロナ感染防止を訴え
• 中国が新型コロナウイルス防御にバチカンへ医療用品支援
• 教皇、「枝の主日」祝うミサをライブ配信
• 伊でイースター商品のオンライン価格が高騰
• ジャカルタのカテドラルも一時閉鎖
• ≪メディア展望≫

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◎枢機卿の少年性的虐待、豪最高裁で有罪評決覆る
　【ＣＪＣ】オーストラリアのブリスベンから米ニュースメディア『ＣＮＮ』が伝えるところでは、バチカン（ローマ教皇庁）の高官を務めたオーストラリア出身のジョージ・ペル枢機卿が少年への性的虐待で有罪となった裁判で、同国の連邦最高裁判所は４月７日、この有罪評決を全会一致で撤回した。
　ペル被告はメルボルン大司教だった１９９０年代、日曜日のミサの後で聖歌隊の少年２人に性的行為を強制したとして有罪の評決を受け、昨年３月に禁錮６年の刑を言い渡された。しかし、事件については一貫して無罪を主張していた。
　７日の最高裁の決定により、児童への性的虐待などペル被告に対する五つの有罪評決が覆った。同被告の名は、国が管理する児童に対する性的虐待者の記録からも削除される。


◎国連事務総長が宗教指導者らに新型コロナ感染防止を訴え
　【ＣＪＣ】アントニオ・グテーレス国連事務総長は４月１１日、宗教指導者らに新型コロナウイルスの感染拡大防止の取り組みを訴えた。共同通信などが報じた。キリスト教は１２日がイースター（復活祭）、ユダヤ教は８～１５日がペサハ（過ぎ越し祭）で、イスラム教は今月２４日にラマダン（断食月）を迎える。
　家族や親戚が集まる宗教行事や礼拝は感染拡大の機会になりかねないとの懸念から、グテーレス氏は、宗教行事は「家族が集まり、抱きしめ合い、握手する機会」だが「今はいつもと違う」と指摘、「医療従事者に思いを致し、脆弱な人々を思い起こす」ことで「新型コロナとの共通の闘いに焦点を当てよう」と呼び掛けた。


◎中国が新型コロナウイルス防御にバチカンへ医療用品支援
　【ＣＪＣ】バチカン（ローマ教皇庁）直轄の『バチカン・ニュース』は４月９日、新型コロナウイルスの感染拡大防止のための医療用品が中国から届いた、と発表した。マスクや防護用のゴーグルなどが、中国赤十字社と河北省のカトリック系慈善団体を通じ送られてきたという。
　バチカン広報局のマテオ・ブルーニ局長は声明で、新型コロナウイルスの感染急拡大（パンデミック）取り組むために中国から受け取った援助に感謝の意を表明した。
　声明では、医療用品がバチカン市国内の薬局に到着したと述べている。ブルーニ局長は、「聖座は今回の援助を高く評価し、この人道的イニシアチブのために、司教、カトリック信者、機関、その他すべての中国国民に感謝の意を表明する」と述べている。
　福音宣教省の『フィデス通信』は、医療用品の一部がバチカン薬局を介してローマ教区の健康衛生部門に送られたと報じている。
　医療用品は２週間前にイタリアに到着し、慈善団体『カリタス・アンブロシアナ』を通じ、ミラノ大司教区とパンデミックの震源地であるロンバルディア地方で配布された。


◎教皇、「枝の主日」祝うミサをライブ配信
　【ＣＪＣ】教皇フランシスコは４月５日、イースター（復活祭）の１週間前にあたる「枝の主日」のミサをライブ配信で行い、新型コロナウイルスのパンデミック（世界的な大流行）に勇気を持って立ち向かうよう呼び掛けた。ＡＦＰ通信が報じている。
　昨年までは、バチカン（ローマ教皇庁）のサンピエトロ広場に大勢の信者が集まり「聖週間」（受難週）の正式な始まりを祝った。しかし今年は、教皇も世界中のカトリック信徒約１３億人の大半も、自宅隔離下でこの日を迎えている。
　教皇は５日のミサで、パンデミックは勇気と希望を持って立ち向かわなければならない悲劇だと信者たちに語り掛けた。
　教皇はまた、「絶体絶命の事態に追い込まれ、行き詰まり、一切の光も逃げ道もなく、神自身も応じてくれないと思った時には、私たちは独りではないと思い出すべきだ」と語った。


◎伊でイースター商品のオンライン価格が高騰
　【ＣＪＣ】新型コロナウイルス対策としてロックダウン（都市封鎖）が実施されているイタリアで、イースター（復活祭）関連商品のネット通販価格が高騰している、とＡＦＰ通信が報じた。
　世界でも新型ウイルス汚染が深刻なイタリアでは厳格な封鎖措置が取られており、買い物は最寄りの店舗に制限されていためネット通販が爆発的人気となっており、マスクや消毒用製品ではすでに同様の価格高騰が起きていた。
　警告を発している同国の消費者保護団体『フェデルコンスマトリ』は、カトリック大国イタリアの重要な祝日であるイースター関連のチョコレートやケーキなど菓子類のネット通販価格が店頭価格の最大１・７倍近くにまで高騰しているとして、政府に取り締まりを求めたもの。


◎ジャカルタのカテドラルも一時閉鎖
　【ＣＪＣ】インドネシア国営アンタラ通信などの情報では、首都ジャカルタの中心部では有名なカトリック教会カテドラル（司教座大聖堂）の『聖母被昇天教会』が新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、４月５日閉鎖した。
　毎週日曜のミサや、９日から予定されていた復活祭（イースター）はインターネット中継を通じて行う。


《メディア展望》
　＝カトリック新聞（４月１２日）＝https://www.cwjpn.com/cwjpn/
★試練の中で迎える主の復活＝昨日とは違う朝に（柳本昭神父＝京都教区）
★罪と偏見から心を清める＝教皇の一般謁見講話
★世界のカトリック信者数１３億３千万人に＝教皇庁広報局が発表
★新型コロナウイルス感染拡大のただ中で＝司教協議会会長　談話と祈り
★性虐待繰り返さないために各教区がハラスメント防止宣言文

　
　＝ＫｉｒｉＳｈｉｎ（４月１１日）＝https://www.kirishin.com
★新型コロナウイルス感染拡大＝いま聞くべき言葉
★連帯を通して希望を取り戻すように...＝教皇「愛の創意工夫こそ必要」
★日本基督教団「注意喚起」＝第二信で具体策示す
★都の自粛要請受け日キ教会東京中会議長が書簡
★カトリック東京大司教区＝聖週間の典礼も非公開に

　
　＝クリスチャン新聞（４月１２日）＝https://クリスチャン新聞.com
★新型コロナ感染拡大下で＝会堂での礼拝からオンライン礼拝ヘ急増＝"復活祭"どう迎えるか
★感染死者数世界最多のイタリア＝棺運ぶトラックの車列続く
★「関キ災」発足へ＝南海トラフ地震などに備え
★米聖書協会がオンラインサミット開催＝聖書周りの技術革新活況＝多様な団体の動画で「Future.Bible 3:16」
★hi-b.a.＝ＺＯＯＭで卒業祝賀会＝「思ったより臨場感」＝全国から地域こえ一堂に