世界キリスト教情報

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世界キリスト教情報 第1262信(2015.03.30)

  • 英国国教会に初の「本式」女性教区主教
  • 「北がスパイだと主張する人物は牧師」
  • 教皇と米大統領会談は9月23日に
  • 教皇が松浦悟郎司司教を名古屋教区司教に任命
  • 「蟻の町のマリア」北原怜子さんが「尊者」に
  • フィリピンで離婚合法化賛成が多数に
  • 『サドルバック教会』が創立35周年記念式典
  • トルコで最大の地下都市発掘か
  • 《メディア展望》


◎英国国教会に初の「本式」女性教区主教

 【CJC=東京】英国国教会グロスター教区主教にレイチェル・トレウイーク大執事が3月26日任命された。これで同派には女性で主教に叙階された人は3人になった。着座式は年内にグロスター大聖堂で行われる。
 トレウイーク新主教は1995年司祭叙階、2010年から同派総会議員。ロンドン教区の司祭と結婚している。教区主教に任命されたのはトレウィーク主教が初めて。
 トレウイーク主教は自身の教区を主管することで大主教に次ぐ位置に着くことになり、自動的に上院議員にもなる。
 前日の25日に叙階されたアリスン・ホワイト主教(58)もハル教区主教に着座予定。リビー・レーン司教はチェスター教区補佐主教に1月任命されている。


◎「北がスパイだと主張する人物は牧師」

 【CJC=東京】韓国の『大韓イエス教長老会・合同中央派』(総会長・チョ・ガプムン牧師)は3月27日「北朝鮮がスパイ容疑で逮捕したと主張しているキム・グクキ氏(61)は、教団所属の牧師」だとして、直ちに釈放するよう求めた。朝鮮日報(日本語電子版)が報じた。
 北朝鮮は26日「傀儡(韓国のこと)情報院の間諜キム・グクキ、チェ・チュンギルの国内外記者会見が人民文化宮殿で開かれた」として、2人が北朝鮮の情報を収集・提供したり、北朝鮮の体制を中傷したりする活動を行ってきたと主張した。
 韓国政府は27日、2人の釈放と送還を要求する通知文を発送したが、北朝鮮は受領を拒否した。


◎教皇と米大統領会談は9月23日に

 【CJC=東京】米大統領府(ホワイトハウス)は3月26日、教皇フランシスコが9月に訪米する際、バラク・オバマ大統領と23日にホワイトハウスで会談、貧困、環境、移民などの問題について意見交換する、と発表した。2人は大統領が昨年3月にバチカン(ローマ教皇庁)を訪問した際にも会談している。
 教皇は24日に、連邦議会の上下両院合同会議での演説を予定している。翌25日には国連総会で演説する。


◎教皇が松浦悟郎司司教を名古屋教区司教に任命

 【CJC=東京】教皇フランシスコは3月29日、名古屋教区の新司教に、大阪教区のミカエル松浦悟郎補佐司教(62)を任命すると発表した。
 アウグスチノ野村純一司教(77)の定年による退任願いを受理したことに伴うもの。
 松浦新司教は名古屋教区教区長としては歴代5人目。教区に昇格してからの司教としては4人目となる。


◎「蟻の町のマリア」北原怜子さんが「尊者」に

 【CJC=東京】教皇フランシスコは3月23日、列聖・列福をめぐる教令を承認した。
 教皇庁列聖省長官アンジェロ・アマート枢機卿に許可したこのたびの教令の中で、「蟻の町のマリア」として知られる、神のはしため・エリザベト・マリア北原怜子さん(1929〜1958)の英雄的徳が認められた。これによって北原さんは「尊者」の称号を得、列福への歩みで一歩前進することになった。


◎フィリピンで離婚合法化賛成が多数に

 【CJC=東京】フィリピンの民間調査機関『ソーシャル・ウエザー・ステーションズ』(SWS)が3月23日発表した「離婚合法化」に関する調査では、賛成回答者は60%に上り、反対はわずか29%だった。賛成は前回2011年調査50%、前々回2005年の43〜44%よりも高まっている。
 昨年11月27日から12月1日にかけて実施したこの世論調査結果が、合法化に向けた国会論議の追い風になるか注目される。
 「カトリック国」とされる一方、著名な政治家までも愛人の存在が噂されるフィリピンでは、愛のない冷え切った結婚生活を送る女性や夫の家庭内暴力とに悩む女性たちが離婚合法化の最大の支持者。
 離婚合法化には男性国会議員が障壁となっている。カトリック教会からの評価が高まると期待し、子どもの養育費や慰謝料の支払いを回避できるという思惑が合法化反対の裏にありそう。
 反対派は、「婚姻解消」という裁判制度を挙げる。しかし、それを利用出来るのは富裕層だけとの指摘がある。


◎『サドルバック教会』が創立35周年記念式典

 【CJC=東京】米国の著名な「メガチャーチ」の一つ『サドルバック・バレー・コミュニティー教会』が創立35周年を記念する式典を3月21日、カリフォルニア州アナハイムのエンゼル・スタジアムで開催、2万人以上が参加した。
 同教会は、献金でもなく伝統でもなく「神の目的に主導された」『パーパス・ドリブン・チャーチ(PDC)』教会を設立する理念を打ち出したリック・ウォレン牧師が1980年、カリフォルニア州レイクフォレストに開設した。
 記念式典で、ウォレン牧師とケイ夫人は、この「メガチャーチ」が次の段階に進むための計画を打ち出した。


◎トルコで最大の地下都市発掘か

 【CJC=東京】米誌『ナショナル・ジオグラフィック』の最新号が、トルコ中部カッパドキアのネブシェヒルで発見された地下都市を紹介している。2013年に宅地開発事業の中で発見された。ビザンチン(東ローマ帝国)時代最初期のものと見られ、正確な面積は450万平方メートル以上と推定される。これまでカッパドキアで存在が確認された250の中では最大とされるデリンクユ地下都市を超える可能性がある。デリンクユには2万人が居住していた。
 カッパドキアは、洞窟の中に建てられた教会やシェルターで知られているが、新たに発見されたネブシェヒル地下都市では、教会の他にワイナリーまであり、それらのため換気口、水路も設置されていた。


《メディア展望》

 =カトリック新聞(3月29日)=https://www.cwjpn.com
★信徒発見150年=信仰伝える誓い 共に=歴史の舞台・天主堂で記念ミサ
★教皇「世界青年の日」メッセージ=キリストの教えは真の幸せへ導く
★いつも扉を開けて=教皇 裁く教会共同体は"残念"
★長崎市の中町教会=16聖人の庭 完成
★若者よ どう生きる=「人間塾」のキャリア・シンポ=東京=「進路選択」で鋭い質問も

 =キリスト新聞(3月28日)=https://www.kirishin.com
★神学校新卒者エキュメニズム研修会=〝牧師の卵〟13人=NCC教育部前総主事・大嶋果織氏が講演
★「首相の靖国参拝は政教分離違反」=違憲訴訟で神父、弁護士が意見陳述
★ケズイックの恵み今年も=箱根を始め10カ所で、大阪は第50回
★ジャン・バニエにテンプルトン賞
★「違法」中国人司教が台湾訪問=「叙階認めるのでは」との憶測広がる

 =クリスチャン新聞(3月29日)=https://jpnews.org
★「普段着の信仰」共に考え=第6回日本伝道会議開催地でプレ集会
★大道芸、ダンス、スキット、40ものブースに=子どもたち熱中!=ジョイジョイキッズ&ファミリーフェスティバル
★共に隣人として祈りを捧げ=石巻・登米・南三陸・気仙沼の教会合同 東日本大震災追悼記念会
★震災の宣教への影響 多角的に=宮城宣教ネットをモデルに「震災と信仰調査」
★「三浦綾子の描いた戦争」=終戦70年に初の巡回展示=開催地全国募集


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