新著紹介『一神教とは何か』(平凡社新書)
2月17日発売の新著『一神教とは何か──キリスト教、ユダヤ教、イスラームを知るために』(平凡社新書)を一足早く紹介します。
Amazon 等のオンライン書店で予約も可能なので、関心ある方はお買い求めください。何と言っても、新書なので値段が886円と安いのがいいです。専門書の場合、なかなかこうはいきません。
一神教研究は私のライフワークの一つですが、とりあえず、現時点で考えている事柄をまとめてみました。まだまだ勉強不足が否めませんが、それを言い訳にしていてはいつまでたっても、成果を世に問うことができません。ちょっと勇気を出して著した本です。
まったくの初学者が読んでも、納得して読み進めることができるよう、わかりやすさを心がけました。多くの方に読んでいただける内容になっていると思います。
以下、参考まで目次を記しておきます。
はじめに
第一章 日本文化論としての一神教批判
1 日本は寛容なのか
2 日本文化から見た一神教
3 「大きな物語」としての一神教
第二章 一神教の起源と展開 ── グローバル・アクターとしての一神教
1 「一神教」とは何か
2 多神教世界における一神教の誕生
3 一神教の文明論的系譜
4 現代における一神教の広がり
第三章 一神教の基本的な考え ── 何が同じで、何が違うのか
1 創造論
2 終末論
3 偶像崇拝の禁止
第四章 一神教世界における戦争 ── 戦争は不寛容の結果か
1 戦争論の類型
2 絶対平和主義
3 正戦論
4 聖戦論
5 宗教多元社会における正義の模索
第五章 現代世界における課題 ── 不寛容をいかに抑制するか
1 世俗主義と原理主義
2 政教分離
3 犠牲の論理
おわりに──「寛容の文化」を育てていくために