大徳寺で山極寿一先生と共に講演
本日、大徳寺山内 養徳院で行われた研究会(京都大学未来創成学国際研究ユニット、同志社大学創造経済研究センター、一般社団法人 虚空会共催)で山極寿一先生と共に講演をし、その後、音楽家のツトム・ヤマシタさんの司会による鼎談を行いました。
山極先生とは、久しぶりにじっくり話すことができ、私にとってはとても充実した時間を与えられました。
それぞれの専門分野は、かなり異なるのですが、関心の方向を共有していることを今回も感じることができました。
山極先生は講演の中でゴリラとの生活、そこから理解できる人間の特質などを話してくださいました。特に、進化の過程において、人間は五感のうちの視覚と聴覚を発達させたことの帰結について、いろいろと考えさせられました。他の五感を衰えさせる形で、視覚と聴覚を中心とした世界を作り出し、それが現在のIT社会の中で極大化しています。その功罪については十分に議論する価値があります。
この点について、本日の朝日新聞に掲載された山極先生の「AIによる情報通信革命──安心な人の輪 広がるか」も示唆的です。