エジプト出張(5)──モノフィア大学を訪問、講演
2月23日、カイロとアレキサンドリアの間くらいにあるモノフィア大学を訪問し、講演をしました。日本の近代化、戦争、宗教の共存、寛容などについて、2時間ほど話しました。私はアラビア語ができないため、私が英語でしゃべり、サミール先生がアラビア語に訳して下さいます。このスタイルにも、すっかり慣れてきました。
先生や学生が多数参加して下さり、質疑応答も熱のこもったものになりました。質疑応答を通じて、エジプトの方々がどのような点に関心を持っているのかがわかってきただけでなく、あらためて、日本が果たすべき固有な貢献の仕方について考えさせられる、よい機会となりました。
一神教学際研究センター(CISMOR)の目的などについても話したのですが、ユダヤ教・キリスト教・イスラームを一つにまとめて扱うことは、中東では不可能に近く、CISMORの働きはきわめてユニークであるとのコメントに心励まされる思いがしました。