シンポジウム「宗教法人と公益性」
2月8日、東京のセレニティーホールを会場として、新宗連・宗教法人研究会 公開シンポジウム「宗教法人と公益性──現状と課題を考える」が開催され、パネリストの一人として参加しました。
会場は丸ノ内線 中野富士見町駅から降りてすぐの場所でしたが、周辺は立正佼成会の関連施設が立ち並び、さながら立正佼成会の城下町といった感じでした。さすが大教団です。
新宗連は昨年から公益法人となったことから「公益性」というテーマを考えるようになったとのこと。行政の指導の影響もあるようです。
宗教法人法のことに私はあまり詳しくありませんので、参加して、他のパネリストから学ぶことが多くありました。宗教法人は既得権益を守ろうとしていると批判されたり、脱税のための隠れ蓑として休眠法人が悪用されたりといった事件もあり、世間の厳しい目にさらされていますので、最低限の情報開示は必要だと思います。行政の介入の問題や、信教の自由の問題、オウム事件など、様々なテーマをめぐり議論が交わされました。
新宗連・宗教法人研究会 公開シンポジウム「宗教法人と公益性──現状と課題を考える」
■講演
石村耕治・白鷗大学法学部教授
「宗教法人と公益性をめぐる論点」
小原克博・同志社大学神学部教授
「政教分離と宗教の公益性」
石井研士・國學院大學神道文化学部教授
「社会状況の変化と宗教法人の活動」
■パネルディスカッション
コーディネータ:本山一博(玉光神社権宮司)