動物実験をめぐる倫理的課題
同志社大学大学院 脳科学研究科での授業担当のために、学研都市キャンパスに出かけてきました。今日のテーマは「動物実験をめぐる倫理的課題」。
シラバスでは「脳神経倫理」(ニューロエシックス)をやる予定だったのですが、日常的に学生さんたちが関わっておられる動物実験についての関心が高かったため、予定を変更しました。
「脳神経倫理」については、かなりいろいろな本を読んできたのですが、これはまた別の機会に生かしたいと思っています。
私が1時間弱ほどの話をした後、事前に読んできていただいたピーター・シンガー『動物の解放』の一部を題材にしてディスカッションをしました。「種差別」の撤廃がシンガーの主張点ですが、これについては様々な異論が出され、議論を楽しむことができました。
講義部分を YouTube にアップしましたので、関心ある方はご覧ください。
同志社の脳科学研究科は今年4月に始まったばかりです。この分野に関心のある方は、ぜひご入学を! よい研究環境です。しかも、授業料、実質無料です! HPによれば「入学時32歳未満の学生全員に学費相当の奨学金を給付し、経済的不安を最小限に抑え、勉学、研究に専念できる環境を提供します」とのこと。恵まれた時代だなー、と思います。