OS X Mountain Lion をインストール
7月25日にリリースされたMac用のOS X Mountain Lion をインストールしました。
インストール後も、見た目そのものは旧バージョンとほとんど変わりません。しかし、使ってみると新機能や洗練箇所に徐々に気づくことができました。新機能の詳細はアップルの該当ページをご覧ください。今日、たくさんのレビュー記事が出て、そのいくつかを読みましたが、以下の記事が比較的よくまとまっていました。■朝日新聞:新マックOS「Mountain Lion」登場
新OSに対する全体的な印象を言うと、(1)iPhone, iPadなどの iOSのいいとこ取り(iOSとの連携)、(2)OS全体のクラウド化(iCloudの全面活用)、(3)SNSの統合、ということになると思います。
Windows でも iTuens 経由で iPhoneなどとのデータのやり取りはできますが、今回の新OS Xのように、ごく自然に iOSと連携するというわけにはいきません。iPhone, iPadのヘビーユーザは、パソコンもMacにしてしまった方が、気持ちよく作業ができると思います。
あと、長くPCにかかわってきた者として、率直に以下のような驚きを記しておきたいと思います。
- OSをダウンロードして、インストールする、というのは一昔前には想像もできませんでした。Windows 3.0 (1990)の頃からWindowsを長らく使っていましたが(その前のMS DOSももちろん使用)、新しくなるにつれ、インストール用のフロッピーディスクが増えたり、CDやDVDになったりとメディアが変化してきました。Windows OSは肥大化の一途をたどってきましたが、Mac OSは比較的シンプルな構成で、今やメディアなしに、ダウンロード中心に新OSをリリースするようになりました(前回から)。リリースと同時にインストールできるのですから、便利この上ないと言えます。
- OSの値段が安くなった。どんどん値下がりし、今回は1700円。歴代のWindows OS は値段が高かった。往年の Windows OSの10分の1くらいに価格低下しています。ありがたいことです。
- OS Xは古いMacに入れても、しっかり動く。この点は、新しいバージョンを出すたびに高スペックを要求するWindowsとは異なります。私は物持ちがよい方なので、古い機械も大事に使っています(新しいものを次々と買うというタイプではありません)。大学の研究室では、2007年版のiMacを使っていますが、OS X Mountain Lionをインストールしても問題なく動いてくれます。5年ほど前のマシンなので、起動などは明らかに遅いですが、その点さえ、我慢すれば、最新のマシンと特段大きく変わることはありません。
今回の新しいOS Xを使ってみて、残念な点がいくつかありました。一つは、Safari が RSS表示に対応しなくなったこと。もう一つは、Facebook の統合を先送りしたことです。Facebookとの統合は秋に予定されていますが、おそらくiOS 6と時期を合わせるという目的があると思われます。
このような小さな不満点はありますが、新 OS Xは安定しており、使い心地も大変よくなったと言えます。Windows ユーザの方も、一度、お試しあれ。