iOS 6 ベータ3 簡単レビュー
Apple iOS6 ベータ3が先日デベロッパー向けに公開されましたので、iPadにインストールして試しています。たくさんの追加機能がありますが、私が特に驚いたのは地図機能の劇的な進化です。
これまでアップル製品は地図データとしてGoogle Mapを使っていましたが、今回のバージョンからは独自設計をしています。 上の写真は、サンフランシスコ中心部を3Dかつ航空写真で見たものです。ぐるぐる回したり、角度を変えたり、さらに近づいたりすることができますが、レンダリングのスピードも早く、ストレスを感じさせません。地図の部分は、私が比較的よく知っているエリアの一つですが、地下鉄のPowell周辺で、地下鉄への入り口、その周辺にある Gap や Forever 21 などがはっきりと写っています(近くにUnion SquareやApple Storeもあります)。ビルの窓の一つ一つ、屋上の貯水タンクやエアコンの室外機なども忠実に再現されており、驚きを禁じ得ませんでした。はじめて Google ストリート・ビューを操作したときのような感動があります。航空写真だけでは、これだけのものを作ることは不可能です。どうやって作っているのか、興味は尽きません。
ちなみに、こうした驚くべき精細地図があるのは、今のところ、大都市に限られています。私が調べた範囲では、日本でこのレベルに対応している都市はなさそうでした。
あとインパクトがあった新機能は、これまで iPhone 4S でしか使えなかった Siri が iPadで使えるようになったこと。しっかり発音すれば、かなり高い精度で認識し、要求に応えてくれます。でも、使える場所は限られているかも。電車の中で「明後日の京都の天気は?」とか、iPadに向かって話しかけるのは、少し恥ずかしいです。
もう一つインパクトがあったのは、Facebookの機能が iOSに統合されたこと。「カレンダー」や「連絡先」にFacebook の情報が組み込まれたり、様々なアプリに「いいね!」ボタンが内蔵されたりしており、Facebook ユーザにとっては、かなり魅力的な機能になると思います。
その他、いろいろ新機能はありますが、詳しくは、アップルの「iOS 先行告知」をご覧ください。正式にリリースされるのは秋(9月頃?)とのことです。