KOHARA BLOG

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CISMOR公開シンポジウム「カレーズの会の活動とアフガニスタン復興支援」

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 4月14日、レシャード・カレッド先生(医師、医療法人社団健祉会理事長、カレーズの会理事長)をお招きし、「カレーズの会の活動とアフガニスタン復興支援」と題したCISMOR 公開シンポジウムを開催しました。
 レシャード先生は、京大医学部で学ばれ、日本在住は非常に長いのですが、その間、日本で開業する傍ら、アフガニスタン復興を医療の側面から支えてこられました。
 アフガニスタンに関係する講演会・研究会はこれまでも企画してきましたが、タリバーンなど政治関連のテーマが中心でした。今回、アフガニスタンにおける逼迫する医療事情についての話を聞けたのは、とても新鮮でした。
 一人の女性が平均7人の子どもを出産する高い出産率をもつ一方、医療環境が整っていないことから、出産時の妊婦の死亡率や幼児の死亡率も非常に高く、それに加え、地雷・クラスター爆弾の不発弾などの被害にある人もかなりたくさんいます。
 地雷の写真を示しながら、そうした実態を話してくださいましたが、地雷一つ400円とのこと。この地雷のために人命が奪われ、まだ地雷除去のために膨大なお金と労力が使われていることを考えると、地雷やクラスター爆弾が使われることに憤りを感じざるを得ません。
 とにかくアフガニスタンに対し関心を持ち続けて欲しい、というのがレシャード先生の切実なる結論でした。日本も多額の経済援助をしていますが、それが有効に利用されているかどうかは真剣に検証しなければなりません。腐敗した政治家たちの懐を肥やし、本当に必要としている地方の医療や農業の現場にお金が届いていないとすれば、これは日本政府の無能を示すことになります。
 1979年から10年間、ソ連に国土を侵攻され、2001年以降はアメリカ軍の支配を受ける中で、アフガニスタンは多くの犠牲を払ってきました。日本の平和主義の理想は、こういう場においてこそ、その成果を現すべきであろうと思います。
 

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