KOHARA BLOG

KOHARA BLOG

海上自衛隊幹部候補生学校(旧・海軍士官学校)

 大教寺での春季彼岸会(ひがんえ)三日目の話を終えて、京都に戻りました。三日目は、仏教と平和について話しました。
 二日目の空き時間を利用して、江田島の観光スポットである海上自衛隊幹部候補生学校(旧・海軍士官学校)を訪ねることができました。日本近代史を凝縮したような濃密さに触れることができました。西洋列強に対峙するための海軍力増強の要が、この場所にあったことを、ひしひしと感じさせられました。
 以下、写真で様子を紹介します。

20120327_1.jpg
入り口で記名し、決められた時間に団体見学に参加することになっています。

20120327_2.jpg
御影石でできた大講堂。見るからに立派です。

20120327_3.jpg
大講堂の内部。中央には天皇が座るという玉座が・・・。戦後は誰も座っていないようです。

20120327_4.jpg
幹部候補生学校。横に長い! 当時、イギリスから輸入した高級赤煉瓦が組み込まれています。現在の価格で、煉瓦一つ2万円するそうです。大変高価な建物であることがわかります。近くで見ましたが、高温で焼きあきあげられた煉瓦は、表面がつるつるで、その高級感が伝わってきました。

20120327_5.jpg
正面上部には海上自衛隊のシンボルマークがついています。昔はこの位置に、菊のご紋があったそうです。

20120327_6.jpg
教育参考館の前にある特殊潜航艇と戦艦大和の砲弾。教育参考館には海軍関係の資料、出兵兵士たちの遺書などが陳列されており、ここで日本近代史の一側面をたどることができます。内部撮影禁止。ここで45分ほど見学することができました。

20120327_7.jpg
入学したての幹部候補生たちが行進していました。足並みがそろっていない様子が、ほほえましかったです。

20120327_8.jpg
戦艦陸奥の主砲。沈没した陸奥から取り外され、持ってこられた本物。これも、でかい! 砲弾は何と30キロ先まで飛んでいくそうです。ちなみに砲弾一つ(1トン)で、当時の家一軒が買えるくらいの値段だったそうです。お金のかけ方は、いつの時代も、よく考えた方がよいです。

月別の記事一覧