K-GURS 公開シンポジウム「宗教は復興支援のために何ができるのか」
3月10日、龍谷大学で、京都・宗教系大学院連合(K-GURS)の公開シンポジウムが開催されました。今年は「宗教は復興支援のために何ができるのか──学生からの報告と提言」というテーマをかかげ、被災地支援の活動をされた学生さんと、被災地の方を交えた報告会をしました。
それぞれの関わり方やその視点が多様であり、かつ、深い内省をともなった報告であっただけに聞き応えがありました。
パネル・ディスカッションでは、宗派・宗教の違いを超えた協力関係の構築が話題の一つになりました。被災地におけるカトリックの礼拝の中で、共に支援にかかわった仏教関係の方々が読経をしてほしいと頼まれ、十字架を前にして初めて読経したという報告がなされたのが、そのきっかけでした。
さすがにカトリックは懐が深い、と感心しました。カトリックNGOのカリタス・ジャパンの先導的な働きも、仏教系の学生さんたちから報告がありました。カリタスの存在感はやはりすごいです。
同志社からは、私のゼミ生である熊谷さんに報告をしてもらいました。日本基督教団の活動を中心に報告をしてくださり、キリスト教ができることの可能性や課題についてまとめてくださいました。
こうした若い世代の真摯な取り組みが、継続的になされていくことを願わざるを得ません。