CISMOR講演会「キリスト教出現に対するユダヤ人の反応」
10月29日と30日にかけて第5回ユダヤ学会議を開催し、その中で二つの公開講演会が行われました。私は29日に大谷大学での講演があったため、二日目のみ出席しました。
二日目は、プリンストン大学のピーター・シェーファー教授による公開講演会「キリスト教出現に対するユダヤ人の反応」と、それに続く研究会「タルムードの中のイエス」が行われました。
キリスト教がユダヤ教から分離する時代のユダヤ教の状況、キリスト教に対する対応をテーマにしたものでした。タルムードの細かい議論になると、理解が及ばない点も多々ありましたが、(キリスト教の)聖書学者とユダヤ教の専門家が共に初期キリスト教とユダヤ教との相互関係について論じあう貴重な機会となりました。
シェーファー先生の『タルムードの中のイエス』は以下のように邦訳があります。初期キリスト教とユダヤ教の関係について関心のある方にはおすすめできます。