Conference of Inter-faith Dialogue 二日目
ソーシャル・メディアと宗教間対話をめぐる議論の二日目に入りました。
セッションごとに、微妙に異なるテーマがついているのですが、どのセッションも議論の内容は似ています。質疑応答は活発になされ、「対話」の様相はなしているのですが、テーマとは関係なしに、それぞれのお国事情を熱く訴えるような発言が多くなされていました。横道に大きくそれていても、主張が自由になされる雰囲気は、お行儀よく静まった雰囲気より、はるかによいと思います。
ソーシャル・メディアに限らず、インターネットを含む新しいテクノジーに伝統的な規範、たとえば、家族形態を変質させていく可能性があることを間違いないでしょう。イスラーム世界では、社会の基礎に家族や家族を中心にした価値規範がありますので、それが崩れていくことに対する恐怖心や不安のようなものが、一定の年齢層以上には強くあることを感じさせられました。
今日の最初のスピーチは、ジェシー・ジャクソン師でした。70歳という年齢を感じさせない風貌ですが、スピーチは往年の元気さを欠いたおとなしい調子でした。キング牧師ゆずりの No Violence の精神は、今も同師のメッセージにあふれていました。議論に対するコメントの中で、日本の原発問題、核廃棄物の問題に触れていたのは、さすがだと思いました。漠然とした対話を訴えるだけでなく、こうした具体的な課題をいかに共有できるかが、問うべき問題であると実感した次第です。
ジェシー・ジャクソン師のスピーチ(10分)を下につけておきます。