KOHARA BLOG

KOHARA BLOG

「「読む」喜び──電子書籍が開く世界」

 地震および原発関係のニュースが気になって、なかなか集中できない日々を送っています。
 毎日のように海外からも安否を尋ねるメールをいただきます。アジア、アメリカ、中東、ヨーロッパなどからメールを心配と励ましのメールをいただいていますが、関西はまったく被害を受けていませんので、何とも心苦しい思いがします。
 エジプトにしばらく滞在して最近帰国したサミール先生から、エジプトのこと、エジプトから日本の現状がどのように見られているかということを聞きました。エジプト大使館は、日本在住のエジプト人をエジプトに帰国させようとしているらしいのですが、サミール先生によれば、やはり反応が大げさすぎるとのことでした。しかし、放射能という見えない恐怖の前では、心配になるのもやむを得ません。

 遅ればせながら、「「読む」喜び──電子書籍が開く世界」(『京都新聞』2011年3月1日、夕刊)をアップしました。この記事の中でも少し触れている iPadの日本での発売は、地震の影響で延期されました。複雑な気持ちです。正直、iPadに触れるのを楽しみにしていましたが、現状ではお祭りムードは自粛すべきでしょう。
 iPadはともかくとして、この半年くらいの日本の電子書籍をめぐる状況を振り返ったような記事になっています。電子書籍の「見せ方」は着実に進歩してきています。新しい読書世界が開かれていくことを、私は期待しているのですが、その全体像はまだ見えていません。それだけに楽しみな領域であるとも言えます。

月別の記事一覧