Mission San Diego
サンディエゴでの滞在を終えて、帰路につく途中で Mission San Diego de Alcalaに立ち寄りました。これまで、いくつか Mission を訪ねてきましたが、ここは The First Mission ですから、素通りするわけにはいきません。
Mission San Diego は、1769年7月16日(今日!)にユニペロ・セラによって設立されました。241年前ということになります。このミッションはもともと Presidio Hill と呼ばれる現在のダウンタウンよりの場所に作られていましたが、1774年に現在の場所に移転しています。Presidio Hill からカリフォルニア・ミッション、カリフォルニア開拓が始まりましたので、Presidio Hillは、「カリフォルニアの始まりの場所」としても知られています。
もっとも、ネイティブ・インディアンの人々からすれば、はるか以前から、そこは自分たちの土地であり、カリフォルニアの始まりは、植民地化の始まりでもありましたから、「カリフォルニアの始まり」は、あくまでもスペイン人たちの視点から見たものに過ぎません。
そうした歴史の一部も、Mission San Diego の小さな博物館の中に展示されていました。
Mission San Diego の中には、聖フランシスコの像がありました。カリフォルニア・ミッションは、フランシスコ会派(Franciscan)によって進められましたので、聖フランシスコの像がもっとあってもよさそうなものですが、私はここで初めて見ました。カリフォルニア・ミッションの顔セラは、いつも(ちょっと怖いくらい)威厳を持って描かれていますが、小鳥とたわむれる聖フランシスコは、実におだやかで優しい表情でした(写真参照)。
話はそれますが、ドイツ留学時代、私は何度がイタリアに旅行に行きましたが、いまだに鮮明な記憶を残しているのがフランシスコ(フランシス)がその生涯を過ごしたアッシジです。フランシスコの清貧で素朴な生き方、また、小鳥への語りかけで知られるように、動物愛(自然愛)に満ちていたことなどが、当時、私の関心を強く引いていました(今もそうですが)。
ともあれ、Mission San Diegoは、21あるカリフォルニア・ミッションの出発点となったミッションですから、なかなか見応えがありました。たくさん撮った写真を、いずれまとめたいと思いますが、ひとまず数枚の写真をのせておきます。
Mission San Diego de Alcala
ミッション正面のセラの像。なぜか「カメハメ波」のポーズ。深い意味があるのかも。
1769年7月16日(日)に設立されたことが記されています。
中には聖フランシスコの像がありました。優しい顔立ちをしています。