KOHARA BLOG

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香港三日目(漢語基督教文化研究所)

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 今日は、漢語基督教文化研究所(Institute of Sino-Christian Studies)で共催のシンポジウムに参加しました。この研究所は、山奥にあり、香港の街中とは全く異なる静寂な雰囲気に囲まれていました。人里から隔離された修道院のような場所なのですが、そこには想像していた以上にたくさんの研究者や学生が集まっており、しかも、かなりインターナショナル色豊かな顔ぶれでした。

 朝から夕方まで、びっしりとプログラムが詰まっていたのですが、共通するテーマは「New Trend of Sino-Christian Theology」。Sino-Christian Theologyは「中華キリスト教神学」と訳すことができると思いますが、この研究所の名前から考えると「漢語キリスト教神学」と訳すべきなのかもしれません。
 いずれにせよ、Sino-Christian Theologyをめぐって数々の発表と議論がなされました。彼ら・彼女らの、新しい領域を作り出していこうとする試みには、かなり啓発されました。中国本土からの発表者も二人いましたが、やはり本土と香港とでは、キリスト教を研究する際の自由度にかなりの差があります。
 この研究所の活動は非常に活発で、(中国本土との)国内交流・国際交流が盛んなことに加えて、膨大な数の翻訳・出版を行っています。

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 最後のセッションで、私は同志社での取り組みや日本の神学について30分ほど話をしました。「日本の神学」といっても、Sino-Christian Theology に対応するものがあるわけではありません。戦時下の「日本的神学」の問題性(教会の戦争協力)に言及しながら、国家との向き合い方が戦時下の日本だけでなく、今日の中国にとっても大きな(そして困難な)課題であることを示唆しました。
 しかし、いろいろと話をしながら、やはり「日本の神学」とはいったい何なのか、中国をはじめアジアの人々に対して、どのような語り方ができるのだろうかと自問自答していました。その意味では、Sino-Christian Theology を取り巻くエネルギーに刺激を受けて、あらためて自分自身の課題を再認識させられる、よい機会となりました。

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 シンポジウムの最後には、双方でおみやげの交換をしました。右の写真で、私と握手している相手が研究所の所長の Daniel Yeung 氏です。彼とは長らくメールでのやり取りはしてきましたが、会うのは初めてでした。想像していた以上に若い方だったので驚きました。
 しかし、彼に限らず、この研究所の研究員は若い人が多く、それが活力源の源になっているようにも思いました。

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 シンポジウム終了後、車で移動し、夕食を共にしました。香港に到着してから、毎食、中華料理を食べてきたのですが、フードコートや大衆料理店ばかりだったので、今日招待されたちょっと格式ある中華料理店では、舌鼓を打ちました。同じ香港で、こんなに味に差があるとは・・・

 頭もお腹も満たされた一日でした。


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