「戦略的研究基盤形成支援事業」に採択
7月に文部科学省に申請していた「戦略的研究基盤形成支援事業」に採択されたという通知を1週間ほど前に受け取りました。何とも、いかつい名前の研究助成ですが、これで「21世紀COEプログラム」に引き続き、向こう5年間、比較的安定した財政基盤のもと、CISMORを中心とする一神教研究を継続することができることになります。
オフィシャルなアナウンスは、下につけておきました。まだ概略しかオープンにしていませんが、おいおい研究体制などをCISMORのページに掲載できると思います。
今回の事業は、大きく二つの研究プロジェクトに分かれています。
1.「グローバル化する一神教の思想的研究」プロジェクト(代表:小原克博)
2.「多様なものの共存と社会統合」プロジェクト(代表:森 孝一)
というわけで、私は研究代表者になっていますので、「一難去って、また一難だね」と言われることもあるのですが、運命と思って引き受けるしかありません。
実のある一神教研究ができるように、がんばりたいと思います。
(以下、オフィシャル・アナウンス)
CISMORの研究プロジェクトが文部科学省「私立大学戦略的研究基盤形成支援事業」に採択されました
文部科学省が今年度から公募した「私立大学戦略的研究基盤形成支援事業」に同志社大学 一神教学際研究センター(CISMOR)の研究プロジェクトが採択されました。
一神教学際研究センターを中心とする研究プロジェクトは、2003年度に文部科学省の「21世紀COEプログラム」に採択され、5年間にわたる財政支援を受けてきました。今回の新たな研究プロジェクトは、それをさらに発展、継続させていくものです。
事業名:
「一神教とその世界に関する基礎的・応用的研究拠点の形」
研究目的・意義
本研究事業は、三つの一神教(ユダヤ教・キリスト教・イスラーム)についての思想的・神学的基礎研究を踏まえつつ、一神教世界において生起している諸問題についての応用研究を行うことにより、他に例のない研究拠点の形成を目的とする。すなわち、三つの一神教の思想的・神学的根底にまで立ち返って、相互理解を深め、何が共存を妨げているのかを検証する「基礎研究」と、アメリカ・EU・イスラーム社会を主たる対象とした国際政治学、国際関係論、安全保障研究、移民研究などを含む学際的な「応用研究」を有機的に組み合わせることを目指す。本研究事業は、日本社会からはこれまで十分に見えてこなかった一神教世界の深層を顕在化させ、それに対する具体的対応を日本社会の課題として示すという意義を有する。