日韓神学フォーラム(2日目)
二日目、第4セッションでは、ホ・ホイク先生が「韓日における伝統的神観とキリスト教受容の比較」と題して話されました。簡単にいってしまえば、韓国には唯一神に近い「ハナニム」という神理解がキリスト教の受容を手助けしたのに対し、多神教的色彩の強い日本では、キリスト教の神理解が受容されにくかった、という論旨でした。
神田先生(関西学院大学)から、イスラームの神はハングルでどのように訳されているのか、という気の利いた質問が出されました。それに対する応答によれば、かつて、神をカトリックは「天主」、イスラームは「アッラー」と呼んでいたが、今では、いずれもプロテスタントと同じように、神を「ハナニム」と呼んでいるそうです。
総合セッションでは、イ・ジョンベ先生の司会のもと、次回の神学フォーラムのテーマの検討と、これまでの議論の総括がなされました。
次回のことについては、韓国サイドの責任者の数名と事前の話しをしていましたので、日本側から私が代表して次のような提案をしました。
1)地球温暖化に代表される環境問題をテーマとする。グローバルな課題に対し、アジアからの貢献の可能性をさぐる。
2)韓国と日本の関係を軸にしながら、中国に対しても呼びかけをする。
まだ大雑把な提案ですが、この提案が了承されました。次回は、2年後に日本で行われますので、ぼちぼち準備を進めていくことになります。
私は、飛行機の便の都合上、総合セッションの途中で退席し、同じ時間帯に飛行機に乗るキム・ソンジェ先生と一緒に空港に向かいました。
今日、無事に帰国することができました。