Archie Lee先生の公開授業
昨日、私の大学院クラスで、Archie Lee先生(香港中文大学)に公開授業を担当していただきました。返還10周年を迎えようとしている香港の様子、中国本土との関係を交えながら、アジア神学の課題について語っていただきました。
香港と中国本土の関係を、バビロニア捕囚後の「帰還のイスラエル」と、エルサレムに残ったイスラエルとの関係において説明されていたのが印象的でした。香港の歴史事情をテキスト解釈上のコンテキストとするだけでなく、香港返還をめぐる出来事そのものをテキストとして解釈していく cross-textual な方法論を示されていました。
授業の後、寒梅館で食事をし、3時間弱にわたって、中国における教会事情、キリスト教研究事情について聞きました。大学院レベルの教育は、既存の大学院に加え、どんどん新設されている独立大学院や研究センターが担っています。そうした新設の教育プログラムには、必ずといってもよいほど、キリスト教研究の学科やコースがついているとのことで、キリスト教を専門的に学んでいる中国人学生の数は半端ではなさそうです。
中国におけるキリスト教を取り巻く変化は、思っていた以上に進んでいるいるようです。本腰を入れて、中国のキリスト教事情や神学の動向を調べてみたいと思いました。