講演会「ES細胞論争と生命の尊厳」
下記のように2月10日に公開講演会を予定しています。都合のつく方は、ぜひご参加ください。
客員研究員として京都に滞在中のキム先生は、2月中旬には韓国に帰られるので、その前にと思い、急遽思い立って企画した講演会です。したがって、ほとんど宣伝もできていませんので、ご関心ある方々のご来場をお待ちしています。
かなり急なこともあり、また予算的なこともあって、わたしは司会兼通訳をします。冷静に考えてみると、けっこうハードワークですね。(^_^;)
講演は英語、質疑応答はハングルの予定です。質疑応答の通訳は、韓国人留学生の方に頼んでいます。
■同志社大学 神学部・神学研究科 公開講演会
日 時: 2006年2月10日(金)午後1時30分~3時30分
場 所: 同志社大学 今出川校地 神学館礼拝堂
テーマ: ES細胞論争と生命の尊厳――東アジア・キリスト教の視点から
2006 年1月に明らかになった、韓国におけるES細胞研究のデータねつ造事件は世界中の注目を集めました。また、2004年の米国大統領選挙では、ES細胞研究の是非をめぐって、米国社会全体を巻き込む激しい議論が交わされました。ところで日本では、京都を中心としてES細胞研究が着々と進展していますが、その倫理的な問題については、ほとんど一般の関心を引くことはありませんでした。
今あらためて、21世紀の生命科学の最先端を担っているES細胞研究において問うべき課題を、「生命の尊厳」などの基本概念を振り返りながら、共に考えてみたいと思います。
●講 師
キム・ヒョップヤン (韓国・カンナム大学教授)
●プログラム
司会:小原克博(同志社大学神学部教授)
[講 演] キム・ヒョップヤン
[コメント] 関谷直人(同志社大学神学部助教授)
[質疑応答]
●通訳あり、入場無料、事前申込不要
●主 催
同志社大学 神学部・神学研究科
●講師略歴
韓国・ソウル大学卒業後、米・プリンストン神学校からM.Div.およびTh.M.の学位、米・神学大学院連合(GTU)からPh.D.の学位を取得。宗教間対話を通じてアジアの神学を構築することや、キリスト教神学とアジアの諸宗教と科学の間の学際的な研究を進めることに関心を向けてきた。組織神学者。著作に『王陽明とカール・バルト――儒教とキリスト教の対話』(1996年)、『キリストとタオ(道)』(2003年)(いずれも英文)などがある。