小原On-Line

CISMOR: 2011年10月アーカイブ

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 10月29日と30日にかけて第5回ユダヤ学会議を開催し、その中で二つの公開講演会が行われました。私は29日に大谷大学での講演があったため、二日目のみ出席しました。
 二日目は、プリンストン大学のピーター・シェーファー教授による公開講演会「キリスト教出現に対するユダヤ人の反応」と、それに続く研究会「タルムードの中のイエス」が行われました。
 キリスト教がユダヤ教から分離する時代のユダヤ教の状況、キリスト教に対する対応をテーマにしたものでした。タルムードの細かい議論になると、理解が及ばない点も多々ありましたが、(キリスト教の)聖書学者とユダヤ教の専門家が共に初期キリスト教とユダヤ教との相互関係について論じあう貴重な機会となりました。
 シェーファー先生の『タルムードの中のイエス』は以下のように邦訳があります。初期キリスト教とユダヤ教の関係について関心のある方にはおすすめできます。

20111022_1.jpg 10月22日、サラ・A・ビン・ジャラウィ・アール・サウード王女殿下を講師に招いて「現代世界におけるムスリム女性」をテーマとするCISMOR講演会を行いました。
 普段、断片的にしか伝わってこないイスラーム世界の女性をとりまく状況やイスラームからの見方をまとまった形で聞くことができ、質疑応答も非常に活発に行われました。
 以下に、簡単なメモをつけておきます。
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 10月8日、東京のアラブ・イスラーム学院でサウジアラビアのイマーム大学とのワークショップ Peace Building through Dialogue を行いました。アラブ・イスラーム学院は、中国大使館のすぐ近くにありますが、今回が私にとっては初めての訪問でした。なかなか立派な建物でした。
 ワークショップ中は会場の写真を撮る余裕がまったくなかったため、一枚だけ、食事風景の写真を右に付けています。昼食にアラビア料理が振る舞われました。
 アブドゥラ国王によって始められた宗教間対話プログラムの一環で、サウジアラビアから多大な援助をしていただいて開催に至りました。
 対話のための対話に終わることなく、対話から具体的な成果を引き出し、それを継続していくことは決して簡単なことではありません。時に忍耐を必要としますが、息長く、こうした試みを続けていくことを、まずは目指したいと思っています。

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近  著

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