小原On-Line

CISMOR: 2006年1月アーカイブ

060121 今日はCISMORの研究会がありました。「一神教世界 にとっての民主主義の意味」という共通テーマのもと、以下の方々による発表がなされました。かなり豪華な顔ぶれです。

小杉 泰氏(京都大学アジア・アフリカ地域研究研究科教授)
 「イスラーム民主主義の現在――理念と実践および21世紀的課題群」
古矢 旬氏(北海道大学法学研究科教授)
 「アメリカ建国の理念--「近代」と「宗教」の相克」
菅野賢治氏(東京都立大学人文学部助教授)
 「フランス共和国とユダヤ――『ライシテ(世俗性)』理念の試金石」

 それぞれの話はかなりおもしろかったのですが、昨晩、わたしは徹夜に近い状況であったので、ふっ~と意識がなくなる瞬間が何度もありました。(^_^;)
 このようなエライ先生方の前で居眠りをしては失礼だ、ということで、インスタントコーヒーを研究会の開始前、休憩時間中に3杯続けて飲んだのですが、おかげで、お腹が痛くなりました(泣)。

 良質の発表を聞いた後は、きっとエキサイティングな議論ができるだろうと思うのですが、残念ながら、わたしは出張のため、ディスカッション前に後ろ髪引かれながら会場を後にしました。

 というわけで、目下、わたしは群馬県の高崎に来ています。ホテル・メトロポリタン高崎に宿泊しているのですが、駅から0分が売りです。駅構内にあるので、さすがに便利。

 明日は、安中教会で説教と講演があります。その準備をしていたため、結局、徹夜となってしまった次第です。安中教会は新島襄ゆかりの伝統ある教会です。HPも充実しているのでご覧ください。
 明日は安中教会を紹介したいと思います。

050111 今日はCISMORの研究会で、オランダ・ユトレヒト大学のエリック・オッテンハイム氏から話を聞き、ディスカッションをしました。彼はカトリック神学者ですが、主としてプロテスタントの学生にユダヤ学を教えているという興味深い人物です。
 今回は、オランダにおけるユダヤ人問題を中心に話を聞きました。戦前、オランダ総人口の25パーセント以上をユダヤ人が占めていたのですが、今では2、3パーセント程度しかいないということです。言うまでもなく、この変化はナチズムのユダヤ人大虐殺(ホロコースト)によるところが大きいですが、今なおユダヤ人の問題は大きな課題であるとのことでした。
 特に最近、プロテスタント教会が作った新しい祈祷書の表現をめぐって、それが反ユダヤ的な要素を持っているのではないか、という大激論が起こったそうです。
 オランダも都市部ではムスリムの人口比がかなり高く、ムスリム移民の問題が社会的には大きな関心となっているとのことでした。しかも、9・11以降の変化が大きいという指摘を聞き、9・11が引き起こした変化はかなりグローバルであることを改めて感じさせられました。
 ユダヤ人の宗教的コミュニティが近年復活しつつある、というのも、興味深かったです。若い世代の中には単にオランダ人として生活するだけでなく、自らの宗教的アイデンティティを模索する動きが強くなりつつあるということです。この点では、ヨーロッパにおけるムスリムの第二世代、第三世代の動向と似ているとも言えます。

 オッテンハイム氏の公開講演会が下記のように1月14日(土)に予定されていますので、関心ある方はぜひお越しください。

■CISMOR公開講演会
「何のための対話か?―オランダにおけるキリスト者とユダヤ人」

・日 時: 2006年1月14日(土)14:00~16:00
・会 場: 同志社大学今出川キャンパス 神学館3階 礼拝堂
・講 師: エリック・オッテンハイム(ユトレヒト大学)

 

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