3月31日、CISMOR Monthの最終回、マシーニスト先生(Peter Machinist、ハーバード大学教授)による「聖書イスラエルにおける一神教再考」という講演を行いました。
29日に東京でマシーニスト先生から手書きの原稿を受け取り、それを宅急便で京都に送って、CISMOR事務局でタイプしてもらうという、きわめて危なっかしいやり取りがありました。事前の資料がそれまでまったくなかったので、通訳の方にはずいぶん気の毒なことをしましたが、非常にすばらしい通訳をしてくださいました。さすがプロです。
とはいえ、事前資料がなかったため、関連する参考文献をあらかじめ読まれるなど、涙ぐましい努力が、きらりと光る通訳の背後にはありました。すばらしいプロ根性です。
マシーニスト先生の講演内容は最初、難解を極めるのではないかと恐れていたのですが、講演が始まるやいなや、そうした心配はまたたく間に吹き飛んでいきました。非常に明快な語り口で、聖書時代における一神教概念の形成や、それをめぐる学説の数々まで、基礎から最先端までをカバーする、実にすばらしいものでした。
わたしは、今回、司会もコメンテーターも当たっていなかったので、カメラマンに徹しました。こうした講演の場ではじめて、愛機Canon EOS 20Dを使って撮影しました。
ここに掲載した2枚の写真も、これまでのような人からもらった写真や、自分のコンパクト・デジカメで撮ったのとはひと味違います。・・・と自分では勝手に思っているのですが、背景のぼかし方や、色の再現性、画面構成など見てください。プロ(?)の味が光っています(自画自賛モード)。
いや実は、こうした講演会の撮影では、わたしの美的感覚は、うまく表現されませんので、今後の撮影にご期待いただきたいと思います。
4月1日の入学式では、例年、桜が咲いているのですが、今年はまったくでした。しかし、来週初めから咲き始める桜などをねらって、ベストショットをお届けしたいと思っています(できれば、小原克博 写真館で特集できればと考えています)。
問題は、信じられないくらいに各種の仕事が詰まっていることです。これを考えると、春だというのに、かなり気が重いです。(T_T) そういう憂鬱を払う意味でも、短時間でも桜の撮影に出かけることができればと願っているのですが・・・