小原On-Line

サンタバーバラ紀行: 2009年9月アーカイブ

 今日は午後から、サンタバーバラ日本人協会主催のバーベキューパーティに参加しました。普段、家族以外の日本人と接する機会がないので、興味本位で出かけましたが、長年、サンタバーバラに住まれている方や、UCSBの関係者など、いろいろな人と出会うことができ、よかったです。

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 その後、夕方から、京都とサンタバーバラをスカイプでつないで大学院ゼミの第1回目本番を行いました。2週間前にリハーサルはしたものの、90分もの間、安定した接続を維持できるかどうかという不安はありました。しかし、途中多少音声が聞き取りにくいような場面があったものの、全体としてはほぼ問題なく実施できました。
 12名の学生が菱形にテーブルを並べ、なるべく全員の顔がわかるように座ってもらっています。
 右写真のようなスカイプ画面でやり取りをしました。顔の表情を鮮明に読み取ることはできませんが、どこに誰が座っているかは、はっきりとわかります。
 教室にはMacBookを置いています。そのカメラとマイクを使っているので、遠方になると声が多少聞き取りにくくはなりますが、教室の端に座っている人の声も十分理解することができます。
 今日は、各人の近況報告や研究の進捗状況を聞き、その後、秋学期の発表順序を決めました。
 学生は修士論文や博士論文の執筆など、それぞれ課題を抱えていますが、このような形で行われるゼミを通じて、うまく研究のペースを維持して欲しいと思います。

 今日から秋学期が始まりました。カリフォルニア大学はセメスターではなくクオーター制をとっているので、1年間が、秋・冬・春・夏のクオーターから構成されています。
 今まで見たことがない数の学生がキャンパスにあふれ、これまで広いと思っていたキャンパスが急に狭く感じたほどです。すさまじい数の自転車とスケートボードが通路を行き交っています。

 私は新学期最初の授業に出席しました。宗教学の授業で、タイトルは "Modernity and the Process of Secularization" というものです。比較的小さな教室に40名ほどの学生が来ていました。
 この授業の担当者である Tom Carlson 教授は、開口一番、カリフォルニア州の財政難が大学にも押し寄せてきているという話を始め、自分で学費を払っている学生たちにとっては人ごとではありませんから、この話題で随分盛り上がっていました。
 その後、クラス参加者全員に自己紹介と、なぜこのクラスをとったのかという説明が求められました。ジーンズに長髪という容貌の Carlson 教授はとても気さくで、親しみが持てます。
 今日は、クラス参加者の自己紹介と、Secularization のイメージに関するディスカッションだけで授業が終わりました。
 多くのアメリカ人にとっては、secularization = separation between church and state という大前提が強くインプットされていることを感じさせられました。

 この授業だけでなく、他のものも含め、折に触れて、授業の内容や雰囲気をお伝えしていきたいと思います。
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 9月18日記事で、インフルエンザ予防接種のことについて紹介しましたが、早々と初日に打ってもらいに行きました。
 コスコという巨大スーパーの隅の方で、あまり長くはない行列を発見し、そこでまず問診書のようなものに記入し、20ドルを支払えば、あとは順番を待つだけ。待っている間も、カートを押す人がたくさん通り過ぎていきます。
 スーパーでワクチン接種できる手軽さはすばらしいですが、順番が近づくにつれ、緊張も高まってきます。アメリカ人は、注射に慣れていないのか(そんなことはないと思いますが)、えらく大げさな顔をして注射されているので、見ている方にもその緊張が伝わってきます。
 いよいよ順番が回ってきて、一言二言会話を交わし、いざ注射されるとほとんど痛みはなく、あっけなく終了。
 ちなみに、注射の打ち方は日本とかなり違います。日本ではゆっくり慎重に差し込む感じですが、こちらは「ぶすっ」と垂直に突き刺すような感じです。
 帰宅後、打たれた箇所が少し腫れぼったく感じましたが、それ以外、今のところ大きな問題はありません。1週間から10日ほどで免疫ができるらしいので、ひとまず安心です。
 私が住んでいるあたりでは、新型インフルエンザの話題はまったく耳に入ってきませんし、またテレビなどでも、ごくたまに関連のニュースがある程度です。したがって、インフルエンザに対する危機感はまだ大きくないのですが、今後、どうなるかはわかりません。
 日本での状況はまったく把握していませんが、アメリカではワクチンの供給はかなり余裕がありそうです。やはり安心・安全のためには、早めに予防接種をしておいた方がよいと思います。
 自動車免許の取得のため、DMV (Department of Motor Vehicles) で筆記試験を受けてきました。事前に California Driver Handbook をざっと読み、オンラインの練習問題をしていました。問題の雰囲気は、以下のページで見ることができます。ただし、実際の問題数はもっと多いです。


 書類審査が終わると、問題を渡され、「あそこのテーブルで問題を解いて、終わったら持ってきてください」と言われました。カウンター前のテーブルでは、何人かが問題を解いていました。たぶん、それぞれ違う問題を渡されているのだと思います。
 一問目で、いきなり難しい問題にぶちあたり、一瞬あせりました。呼気中のアルコール濃度が何パーセント以上だったら違反かどうか、という問題で、これは勘で答えました。あとは、数問迷った以外は、すんなりと解答できました。
 カウンターに解答を持って行くと、その場でチェック開始。一分後に「合格です」の一言をいただき、ほっとしました。たいしたことはないとはいえ、やはり試験は緊張しますね。
 その後、実技テストの予約をしたのですが、何と一ヶ月先まで予定がいっぱいとのこと。仕方なく、ほぼ一ヶ月後の日程で予約を入れました。
 ただの紙切れですが、一応、仮免許を手にすることができました。

 待ち時間の間、壁際に目をやっていると、しっかりとカリフォルニア州知事、アーノルド・シュワルツネッガーの写真が掲げられていました。山火事があったり、州の予算の問題など、ことあるごとにテレビでもシュワルツネッガーの顔を見ます。
 話しぶりから、すごくまじめな人物だなとは思うのですが、どうしてもターミネータの印象がたぶってしまいます。まじめくさったこと言わんと、一暴れしてくれ〜、と思ってしまいます。
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 スイカを一玉、買いました。4.8ドルだったので、日本のほぼ半額くらいだと思います。
 このスイカ、種なしです(右写真の黒い物体は種ではなくブルーベリー)。たぶん、アメリカで売られているスイカは、ほとんど種なしだと思います。
 ちなみに、普通のスーパーで売られている魚類は骨なし。骨がついたままの魚は、どこかにあるのでしょうけれども、まだ見たことがありません。
 たぶん、種や骨をとらなければならないような、面倒をかける食べ物は、アメリカではあまり売れないのではないかと思います。
 種なし、骨なし、は合理的とも言えますが、ちょっと物足りない気もします。しかし、全般的に果物が安いのは助かります。

 昨日に続き、インフルエンザ関係について。
 アメリカでも当初は2回打つことを想定していましたので、1回でよいという報告は、かなり大きく関心を引いているようです。このことについて、もう少し詳しく知りたい方は次の頁などを参考にしてください。


 治験は健康な大人を対象に行われているので、小さい子どもは1回ではすまない可能性がありそうです。
 1回か2回かの判断によって、接種できる人の範囲がかなり異なってきますので、今後、日本でどのような判断がなされるのか気になるところです。
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 近所に Costco(コスコ)という卸問屋のような巨大スーパーマーケットがあります。たとえば、カップヌードルが24個入って1箱といった感じで、基本的には何でも大量にまとめられ、その代わりに大きく値引きされているというお店です。
 その Costco のお手洗いの横に右のようなチラシが、さりげなく貼り付けられていました。インフルエンザの予防接種が、9月下旬からコスコでできる、という案内です。
 スーパーマーケットの中で予防接種ができるというのは日本では考えられないことですが、値段の方もなかなか安いです。20ドルですから、2000円弱くらいです。ちなみに、子どもが Medi-Cal という子ども用保険に加入している場合には、予防接種はタダになります。

 日本のインフルエンザの様子や予防接種のことは詳しくはわかりませんが、優先順位を決めて接種するとか、一人2回打つといったことをニュースで見た記憶があります。
 アメリカでは、一人1回の接種で十分という報告が最近なされました。
 新型インフルエンザの流行は予断を許しませんが、国によって対応の仕方に違いがあることを感じさせられます。

 で、日本より安く手軽に予防接種が受けられるので、私が受けるかどうか・・・は思案中です(注射嫌いなものですから)。
 夕方から、子どもが通っている中学校の Back to School Night に出かけてきました。
 最初に、校長から、学校に関する全体的な説明がありました。会が始まる前に、全員が起立して国旗に向かい Pledge of Allegiance (国家に対する忠誠の誓い)をしました。小学生などが毎朝、授業前にやるというのは知っていましたが、親の集まりでもするのか、と少し驚きました。こういうことを節目ごとにやっておかないと統制がとれなくなるくらいに、アメリカの多様性が大きいとも言えますが、愛国的なアメリカ人の一面を見た思いがしました。
 この全体の会合が終わった後は、普段、子どもが出席している授業の教室に行って、そこで10分ずつ先生からの説明がなされ、質疑応答の時間がもたれました。
 日本の中学校と異なり、子どもには固定した教室(クラス)がなく、毎時間ごとに各人が選択した科目の教室に出かけていきます。
 英語の先生と話をし、様子をうかがうことができました。何をやっているのかをきちんと説明し、質問や要望を受けつけるというのは、日本の授業参観では見られないよい点を含んでいると感じました。
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 サンタバーバラのヨットハーバーには、たくさんのレストランがありますが、その内の一つのシーフードレストランで食事をしてきました。さすがに、エビも貝もでかい!
 クラムチャウダーもおいしかったです。
 昼間はまだまだ日差しが強いですが、吹き抜ける風が秋を感じさせるような冷ややかさを含んでいました。

 家からもっとも近くにあるビーチの Ellwood Beach に出かけてきました。Santa Barbara Beach や、ほかのビーチと異なり、まったく観光化されておらず、素のままのビーチです。
 波が高いので、サーファーたちがたくさんいました。
 私が行ったのは5時過ぎだったのですが、子どもたちに混じって、仕事を終えた後の大人もサーフボードを持って多数やってきていました。
 サーフィンしている様子を見ているのもおもしろいのですが、私の目にとまったのは、波打ち際で、一生懸命にえさ(何かわかりませんが)をついばんでいる鳥たちの様子でした。
 波が打ち寄せるのに合わせて、素早く移動し、波が引くと、また戻っていきます。まるで早送り映像を見ているかのような機敏さで、小走りの器用さにしばし見とれていました。下の動画にその様子を収めています。

 大学院生たちの要請を受けて、9月末からスカイプを使って、ゼミをすることになりました。昨日、その実験(予行演習)をしました。
 最初、カメラの位置やアングルがしっくりこなかったり、また、参加者全員の顔が映るように座席を配置するのが難しかったりしましたが、調整を繰り返した後、実用的な段階にまで至りました。
 高速回線でつないでいるわけではありませんが、太平洋越しの動画は十分に鮮明で、音声もクリアーでした。
 慣れるまで、多少試行錯誤があるかもしれませんが、14名の大学院生たちとゼミを再開できそうです。これも大きな時代の恩恵ですね。
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 今回は釣り竿を持ってカチュマ湖に出かけてきました。ここは、マス、キャットフィッシュ、ブラックバス、ブルーギル等、いろいろな魚が釣れるようです。
 ルアー釣りで簡単にブラックバスが釣れると思いきや、結局、一匹も釣れませんでした。(T_T)
 周囲の釣り人もほとんど釣れていませんでしたので、天候(風が強かった)か場所か、何か原因があるのかもしれません。
 琵琶湖は外来魚のキャッチ・アンド・リリースは条例で禁止されていますが、こちらはもちろんOKです。
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 今日、子どもたちの友達の Tim が遊びに来ました。
 彼との最初の出会いは、とても偶然的なものでした。
 3週間ほど前に近所の K-Mart でピザを買ったとき、その売り場の青年から「日本語、話せますか?」と唐突に聞かれました。一瞬、何を言われたのかわからなかったのですが、その後、いろいろ話してみると、2年ほど前から日本語の勉強を始めている高校生であるということがわかりました。
 しかも、行っている高校が、子どもたちとまったく同じ Dos Pueblos High School で、学校が始まってからさらに驚いたのは、子どもの一人が Tim と同じ授業に出ていました。おかげで、高校生活を Tim に随分助けられているようです。

 その Tim が遊びに来ました。上の写真は、Tim に折り紙を教えているところです。
 Tim と話していると、高校生としては非常にしっかりしており、十分に会話を楽しむことができます。日本の平均的な高校生とは、かなり違うなという印象を持ちました(少なくとも、我が家の子どもたちよりは、はるかにしっかりしています)。

 Tim は高校卒業後は、UCSBに入学し、Japanese course で学びたいとのこと。しかし、UCSBの入学基準は高いので、かなりがんばらないと難しいとのことでした。さらに将来は、日本に来て、英語の教師として働いてみたいとのこと。将来の展望もしっかりしており、本当にしっかりしているなあと、しばしば感心させられました。
 サンタ・バーバラの観光名所の一つ、Mission Santa Barbara を訪ねました。1786年にフランシスコ会派のスペイン人宣教師によって設立されたカトリック教会です。
 サンディエゴからサンフランシスコあたりまで、現在のカリフォルニア州の初期の宣教を担ったのが彼らです。19世紀中頃には、カリフォルニアが合衆国の一部となり、フランシスコ会派の宣教活動もいったん幕を閉じますが、彼らの活動は、現在のスペイン語由来の多くの地名に、その名残を残しています。
 Mission Santa Barbaraは当時の宣教拠点の一つでした。地震により初期の建物は倒壊し、現在の建物は1820年に再建されたものです。
 写真をまとめて YouTube にアップしましたのでご覧ください。2分ほどの動画です(HD動画なので拡大してもかなりきれいです)。


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 アメリカに来てから、あっという間に1ヶ月が経ちました。生活の基本が、ようやく整ってきたという感じです。
 何となく日々ばたばたしている中で、ブログの更新もすっかり遅くなってしまいました。

 家から1時間ほどのところにあるカチュマ湖に出かけてきました。キャンプなどができるレクレーション・センターがあり、週末はたくさんの人でにぎわうことですが、ブラックバスやキャットフィッシュなど、いろいろな魚釣りが楽しめるところとしても有名です。
 ボートに乗りました。最初は、手こぎか足こぎのボートに乗るつもりだったのですが、自動車の免許さえあれば、モーターボートも乗れるとのこと。日本では考えられませんが、せっかくの機会なので、おそるおそるモーターボートに乗りました。
 (かなり大きい)湖のど真ん中で途中エンジンが止まるなどのトラブルがありましたが、比較的すぐに操縦に慣れ、楽しむことができました。
 ちょっと町から離れると雄大な自然があるのも、アメリカの魅力の一つだと思います。
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自己紹介

近  著

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