吉岡 斉『原発と日本の未来──原子力は温暖化対策の切り札か』(岩波ブックレット)を読みました。
東日本大震災の直前に出版されたものです。63ページという薄い本なので一気に読むことができますが、考えさせられる重要なデータや論理がたくさん詰まっており、読み応えがありました。
今回の原発での事故は、日本だけでなく世界のエネルギー政策に見直しを促すことになりましたが、議論の出発点として、おすすめできる本です。
なお、副題にある「原子力は温暖化対策の切り札か」という疑問への答えは、本書によれば、No です。そうした主張が説得力をもて展開されています。