武田龍精先生退職記念論集刊行会編『科学時代における人間と宗教』(法蔵館、2010年)を追加しました。
まだアマゾンに掲載されていないのですが、書誌データとしては以下のものがあります。
■仏教書総目録刊行会:『科学時代における人間と宗教』
上記の本が、本日、私の手元に届きました。私は「近代国家における宗教と科学の錯綜──秩序への挑戦か、迎合か」という論考を寄稿しています。
武田先生に縁のある人たちが寄稿した退職記念論集です。エライ先生たちがたくさん書いていますが、636ページで本体価格は9000円ですので、どなたにでもお薦めできるわけではありません。科学の立場からの論考もありますが、やはり仏教関係のものが多いです。
個人的には、武田先生の交友関係やこれまでの学問的背景がわかって、おもしろいと思いました。
武田先生とは、特に京都・宗教系大学院連合を立ち上げる際に一緒にがんばった仲です。何度も武田先生の研究室(龍谷大学)に足を運んで、あれこれ相談したことが、今となっては懐かしいです。
武田先生は浄土真宗をベースにしながら、キリスト教神学にも精通され、幅広いものの見方ができる方です。こういう方は残念ながら多くはいません。