Yokoさんのご紹介にもありましたが、今週号のTIME誌は"Hail, Mary"ということでマリア特集をしています。
ごく簡単に説明すると、今やアメリカでは、プロテスタントの中にもマリア信仰への流れが生まれつつある、ということのようです。特にヒスパニック系のプロテスタント信者にその傾向が強いとか、マリアの意義を再発見したという研究者や牧師の話が出ています。
実際、プロテスタントでは、マリアの出番はほとんどありません。クリスマスの時くらいでしょう。しかし、それでは、あまりにマリアを過小評価してしまっているのではないか、という声がプロテスタントの中にも出てきている、という趣旨のことがTIMEには記されていました。
もっとも、マリアの再評価は、フェミニスト神学の形成と共に始まっていますので、もう20~30年近い蓄積があります。マリアの女性性をより積極的に評価する流れと、マリアを女性の鏡とすることによって、女性に特定の性別役割を押しつけてきたという批判的な流れとがあります。
TIMEのイラストは、いつも気が利いています。今回のイラストも、下記ページから見ることができます(Gallery & Graphicsのところ)。
■TIME "Hail, Mary"
http://www.time.com/time/covers/1101050321/story.html