小原On-Line

講義・講演: 2013年12月アーカイブ

20140129_posterL.jpg 1月29日開催の公開講演会についての案内です。

 「聖戦論(2)──近代日本の場合」(講義「宗教と平和」第11回)をアップしました。「八重の桜」の最終回とその前の回は、この授業のテーマとも響き合う部分が多かったため、授業冒頭で、「八重の桜」最後の2話を振り返り、山本覚馬のメッセージ、八重と徳富蘇峰の愛国心をめぐる議論を取りあげています。

 最終2話をつないでいる伏線は以下の聖書の言葉です(このフレーズの一部が繰り返されます)。「主は国々の争いを裁き、多くの民を戒められる。彼らは剣を打ち直して鋤とし、槍を打ち直して鎌とする。国は国に向かって剣を上げず、もはや戦うことを学ばない。」(旧約聖書・イザヤ書2章4節) 戦記ものが大半を占めるNHK大河ドラマのメッセージとしては、かなり特異なものであり、今の時勢に対するタイムリーな風刺となっています。

同志社大学におけるチェーン・レクチャー「世界の宗教」の中で、私が担当した「ヨーロッパにおけるキリスト教の現状」の動画をアップしました。関心ある方は、ご覧ください。

 案内が直前になってしまいましたが、明日、12月10日、賀川豊彦に関する公開講演会を、私の授業の一環として開催します。講師は、加山久夫先生。関心ある方はお越し下さい。

公開講演会「賀川豊彦における神および神の国」

宇宙には生命の不思議が充満している。そこには「宇宙悪」が働くが、それを超克する「宇宙意志」がある。賀川はその神秘を科学と宗教の二つの目をもって見る。そこに神を見、そこから「社会悪」と闘う力を汲み取る。この賀川神学の現代的意義を考えてみたい。

日時:12月10日(火)10:45-12:15
場所:同志社大学 今出川キャンパス
   クラーク記念館2階 クラーク・チャペル

講師:加山 久夫
1936年大阪に生まれる。国際基督教大学大学牧師(1972〜80)、明治学院大学教員(1980〜2005)を経て、2005年4月より、賀川豊彦記念松沢資料館館長、明治学院大学名誉教授。日本基督教団横浜上倉田教会牧師を兼務。1971年、米国クレアモント大学院にてPh.D.取得(新約聖書学専攻)。著書に、『使徒行伝の歴史と文学』『ルカの神学と表現』などのほか、賀川豊彦に関する論文多数。

※本公開講演は、同志社大学大学院神学研究科 現代神学研究2「現代神学の課題(2)──神と世界」(小原克博教授)を一般公開するものです。

「正戦論(2)──キリスト教とイスラームの視点から」(講義「宗教と平和」第9回)の動画をアップしました。慣れてきたとはいえ、毎回撮影し、アップするのは、余分な神経を使います。しかし、ゴールが見えてきましたので、最後までがんばりたいと思います

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