今日は、未来エネルギー研究協会 主催の第7回サマースクールで「ヒトは「環境」とどのように向き合ってきたのか?――暴力の臨界と科学倫理 」と題して話しをしてきました。
聞き手がどのような人たちがよくわからなかったので、とりあえず、エネルギー問題や環境問題にひっかけて話しを展開しました。
到着してから参加者リストを見ると、京大関係の先生方のほか、核融合などを専門にしている大学院生(京大、京都工業繊維大学)たちが多くいることがわかりました。
このサマースクールでなされた他の講演資料などを見ると、核融合、スプリング8、超伝導、プラズマ、ヘリオトロンなどの言葉が散りばめられており、ようやく、どのようなグループであるのかイメージができてきました。
普段の自分の研究とまったく異なる分野の研究者たちに話しをするのは刺激的で、私にとっては貴重な経験となりましたが、どれほど話しが伝わったかどうか・・・
アインシュタインが核兵器の開発をルーズベルト大統領に進言するも、ヒロシマ・ナガサキへの原爆投下後にその凄惨さを知って、大いに後悔する、といった話しを織り交ぜながら、最終的に、科学倫理のあり方、科学者の社会的責任を問う内容になりました。
現在進行中の柏崎刈羽の原発事故の問題にも触れながら、原発の安全神話が崩れつつある状況の中で、どのようにして科学技術と社会のインターフェイスを作っていくのか。
ディスカッションにも予定以上に多くの時間を割くことができ、個人的には満足いく機会となりました。聞き手の専門領域を事前に把握していれば、もう少し焦点を絞り込んだ話しができたかもしれません。