今日は、関西学院大学の神田先生が「WCCの宗教間対話に関する指針」というテーマで、NCC宗教研究所で講演をされました。
わたしは、この講演と同時刻にあった会議を終えた後、急ぎ足で会場に向かいました。会場にはいると、30名近くの人たちが来ており、NCCの講演会としては大盛況と言えます。竹中正夫先生をはじめ、この道の大御所も来ておられました。
50分も遅れて到着しながら、厚かましくも、質問を一番にしました。WCC(世界教会協議会)の長年の労苦や成果はわかるが、それが日本のキリスト教世界にはほとんど反映されていないのではないか、その原因はいったい何なのか、といった質問をしました。
神田先生は、部分的にはエキュメニカル運動が進んでいる例を話してくださいました。しかし、全体としては、世界の動きにほとんど連動していないことは明白です。また、日本のキリスト教世界から世界に対する情報発信もほとんどありません。
国際社会から、日本のキリスト教世界が孤立しがちである、というのは決して健全な状態とは言えません。この状況を打開していくために、本来、NCCなどが中心になってがんばらなければならないのですが、そのNCCも足下がぐらついている状況ですから、問題は複雑です。
講演終了後、NCC宗教研究所の元所長の幸先生やRepp先生、神田先生、たまたまノルウェーからやってきていた20年以上前の所長のNotto Thelle先生らと食事をし、活発な議論を交わすことができました。