7月21日(金)、同志社大学東京オフィスで宗教倫理学会の研究会が開催されました。普段は、キャンパスプラザ京都でやっているのですが、1年に1回は東京でやろう、ということで今回は2回目の東京研究会でした。
発表者は、島薗進先生(東京大学)。「いのちの始まりの生命倫理――宗教文化と歴史的経験の視点から」と題して発表をしていただきました。
島薗先生の近著『いのちの始まりの生命倫理』については、ここでも以前紹介させていただきました。今回の発表では、それに引き続き、ヒト胚研究の問題や、人工妊娠中絶をめぐる文化的歴史的な背景について話してくださいました。近代になって現れる「多産主義」(fecundism)を中心に問題を整理されたのが印象的でした。
ES細胞研究をはじめとする先端医療に対し、宗教がどれほどの影響を与えることのできるかは、はなはだ心許ないところがありますが、宗教倫理学会ならではの取り組みを続けていくことができればと思っています。
今後、東京での研究会の回数を増やしていくことができればと考えています。
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