小原On-Line

日記・コラム・つぶやき: 2012年1月アーカイブ

 CNNの記事(01/27)の中に、大変気になるものがありました。その一部を引用します。

この地域からは東日本大震災翌日の昨年3月12日、7万8000人が避難。その多くは数日で戻れると信じてペットの犬や猫や家畜を置き去りにしてきた。
あれから1年近くが過ぎ、牧場では餓死した牛や豚が白骨化し、近くには病死したと見られる犬の死骸。道路には猫の頭蓋骨が転がっていた。
動物愛護団体UKCジャパンの関係者は、政府に対して当初から動物の救出を求めていたと話し、人も動物も同時に救える術があったはずだと怒りを募らせる。

 全文は下記リンクからご覧いただけます。こうした様子や政府(環境省)の対応については、今まで日本のメディアではあまり伝えられてこなかったように思います。


 これに関連するものとして、私が書いた次の記事があります。


 この記事では、自然災害時のペットの保護について言及していますが、残念ながら、こうした議論はいまだ日本では本格的にはなされていないように思います。3.11は、この点でも大きな疑問を投げかけたはずなのですが・・・
 1月23日記事で触れた動物愛護団体エンジェルズなどは、こうした問題に応えようとしている数少ない組織の一つだと思います。
 昨年暮れ、滋賀県高島市にある特定非営利活動法人 動物愛護団体 エンジェルズに毛布を届けた際に保護されている犬たちの様子を見せてもらいました。そこでの様子を撮影した短い動画をYouTubeにアップしました。
 飼い主に捨てられるなどして、ここに来たたくさんの犬がやってきていますが、今回、特に気になったのは、福島からやってきた犬たちです。
 東日本大震災によってたくさんの犬が飼い主と­離ればなれになってしまいましたが、そこで保護された犬が350匹、ここに移送されたとのことです。ほとんどの犬が飼い主不明ですが、飼い主がわかっている犬であっても、飼い主自身が避難所の生活をしている間は、なかなか一緒に暮らすことはできません。
 現在、まだ80匹ほどが残ってい­るとのこと。新しい飼い主と出会い、新しい生活を始めることを願わざるを得ません。

 エンジェルズに関心のある方は下記ページをご覧ください。高島市にやってきたときには、地元の人たちから水が汚れるなどの理由で、反対運動を起こされたという経緯もあります。今も、エンジェルズの建物の正面に反対運動の巨大看板が立っています。このあたりも一筋縄にはいかない問題です。


20120102.jpg
 2012年を迎えました。今年も、よろしくお願いします。
 このブログは2004年1月7日に始めましたので、もうすぐで丸8年ということになります。自分自身の備忘録のような形で、身近な出来事を記事としてアップしてきましたが、忙しい時には間隔が空くこともしばしばありました。
 昨年末は、年の暮れのギリギリまで仕事や用事が詰まっていて、ブログ更新がしばらくおろそかになっていました。
 12月26日、27日にはコルモス研究会(現代における宗教の役割研究会)があり、「高齢化社会と宗教文化」を全体テーマとして講演を聞いたり、議論を交わしたりしました。これも、興味深く、報告すべき内容が多々あったのですが、その直後も忙しく、まとめる時間を取ることができませんでした。
 インターネット時代の恐ろしさの一つは、年末であろうが年始であろうが、仕事関係のメールがおかまいなしに入ってくること。ええかげん、やすませてくれー、と思いますが、これも時代の宿命として諦めるしかないのでしょう。
 常時つながっているがゆえに、オン・オフの切り替えが難しくなっていると常々感じます。

 ストレスが重なりながらも、犬たちと戯れることができるのは、ささやかな息抜きとなります。生後9ヶ月のクララ(チワワのメス)は、人間で言えば、幼稚園から小学校低学年のあたり。やんちゃ盛りですが、かわいさも飛び抜けています。

 今年は、一神教学際研究センターが受けている5年間の大型助成金(日本学術振興会)の最終年になりますので、総括をしなければなりません。まともに考えると、これもまたストレスの種になりますので、うまく負担を分散させながら、自分自身の研究課題にもしっかりと取り組んでいきたいと願っています。
 センターの仕事や学内、学会関係の仕事で、自分の研究はできませんでした、という言い訳は、できるだけしたくありませんので。

 一つには、これまで書きためてきたキリスト教倫理や宗教倫理関係の論考をうまくまとめたり、書き足したりして、一冊の本として刊行したいと考えています。素材はそこそこあるのですが、これまで多忙のため、放置してきました。
 もう一つは、希望というより義務ですが、先にあげた一神教学際研究センターの総括のための本(共著)を書くことです。内藤正典先生、村田晃嗣先生らと、この作業にあたることになります。まだ構想段階なので、これから出版社を探したり、内容構成を検討したりと、やるべき課題は山積みです。

 新年にあたって自戒しなければならないことは、健康問題。毎年、定期健康診断を受けるたびに、問題点が増えてきていますので、食事管理・体重管理には気をつけなければなりません。仕事に追われ無茶な生活をすることを、まず第一に避けなければなりませんが。

 抱負だけでなく課題も多いと感じる一年の始まりですが、健康で元気に2012年を乗り切りたいと思います。
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自己紹介

近  著

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