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神戸女学院は、日本基督教学会の会場となることも多く、私自身、何度も訪ねたことがあるのですが、通常、会場となる建物の周辺をうろうろする程度です。
今日は、院長じきじきにキャンパス案内をしてくださいました。敷地にある建物のほとんどが、ボーリスによって設計され、全体の調和がみごとにとれています。これほど、まとまった形で現存するボーリス建築は他に存在しないのではないでしょうか。
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建物の構造だけでなく、床、壁、階段、手すり、天井等、細部に至る造形美を感じ取ることができました。キャンパスの面積は決して大きくはありませんが、こじんまりとした中に、かえって大きな落ち着きを見いだすことができます。
左の写真は小礼拝堂をパイプオルガンの位置から撮影したものですが、まるでヨーロッパの教会にいるような錯覚に陥るほどの格式あるたたずまいを見せています。
美は細部に宿る、と言いますが、やはり説明を聞きながら、じっくりと見ると、これまで見えていなかったものが、たくさん見えてきます。
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神戸女学院は、同志社と同じ1875年にアメリカンボードによって設立されています。アメリカンボードにとっては、姉妹校のような存在で、同志社のことを Boys' School、神戸女学院のことを Girls' School と呼んでいました。神戸女学院は、もともと神戸にありましたが、70数年前に現在の岡田山に移転してきています。
右の写真は、森先生と院長室で撮ったものです。新しい院長のもと、新たな伝統が形作られていくことを願わざるを得ません。
※今日の写真は、すべて iPhone 4 で撮影しました。明るいところでは、普通のデジカメと比べても遜色ない画質です。暗いところでは画質が低くなったり、また、手ぶれしやすいというクセがだんたんとわかってきました。