iPhone争奪戦が各地で繰り広げられたことは、新聞・テレビなどでも広く伝えられました。
当日まで、各店舗への納品台数などは知らされていませんでしたが、全体的には、非常に少ないという印象でした。
たとえば、京都駅横のビックカメラで100台ですが、近所の量販店などで興味本位で聞いてみると、5台とか10台程度でした。顧客をじらすのは、アップル流のビジネスのやり方なのかもしれませんが、手に入らなかった人で頭に来ている人は結構多いのではないかと推測します。
新しいもの好きの私としても、大いに関心をそそられたことは事実ですが、今回の騒動の一端を見るにつけて、だんだんと気持ちが冷めてきました。
気持ちが冷めてきたのには、さらに二つの理由があります。
一つは、そもそも私は携帯電話を持っていませんので(大昔、持っていましたが)、高額の月額使用料をとられるiPhoneには、かなり、びびってしまいます。
二つ目の理由は、昨日、iPod TouchのOS(ファームウェア)が2.0にバージョンアップして、機能的には、iPhoneにかなり近くなったということです(各種ソフトが使えるようになりました)。もちろん、電話、GPS、カメラなどの機能はないわけですが、いずれも私にとって必須の要素ではありません。
ある部分、私はかなりのアナログ人間です。携帯電話に縛られることの楽しさが、まったく理解できずにいます。家族からも、しばしば馬鹿にされ、変人扱いされるのですが、携帯電話にわずらわされない「自由」は、私にとっては大事なものです。
携帯電話への依存は、人間精神の根幹的な部分(自由、自律、独立性など)を脆弱にしているように思うのですが、それなしには生きれない人には、こういう問題はもはや気にならないのでしょうね。