11月27日(土)、アフガニスタンからサバウーン大臣(Minister Advisor for Tribal and Nations Affairs to the President)とアンサリ氏(Director General of Peace Institute)を招いて、非公開のCISMOR 研究会を行いました。
また、コメンテーターとして、アフガニスタンで拉致されたフリーランス・ジャーナリストの常岡さんをお呼びしました(右写真の一番左)。常岡さんが解放された際に、拉致の首謀者としてサバウーン大臣の名前があげられたのですが、実際にはサバウーン大臣やアンサリ氏が解放のプロセスにかかわっていたようです。
山賊、タリバーン、それ以外の武装勢力などが複雑に絡み合っているようで、地方における治安安定までは、まだまだ時間がかかりそうだという印象を持ちました。
サバウーン大臣は、旧ソ連軍のアフガン侵攻の際に戦ったムジャーヒディーン(ジハード戦士)でもあるので、アフガニスタンの独立性に誇りを持っており、現状のNATO軍の駐留に対しては否定的な見解を示していました。
不思議と、アメリカのことについては触れられなかったのですが、現在はカルザイ政権のブレーンの一人ですから、表だってアメリカ批判をすることは到底できないでしょう。
私はアフガニスタンのことについては、あまりよく理解していなかったので、今回の研究会は何かと勉強になったのですが、同時に、アフガニスタンの現状を知れば知るほど、平和構築や復興支援が一筋縄ではいかないことを痛感させられました。
研究会の最後に、サバウーン大臣から、アフガニスタンの帽子を記念の贈り物としていただきました。ムジャーヒディーンがかぶるものだということでした。左の写真は、その帽子をかぶっての記念撮影です(私の左隣はグローバルスタディーズ研究科の中西先生)。
研究会終了後、京都駅まで移動して夕食を共にしました。普通なら、地下鉄ですーっといくのですが、さすがに大臣を地下鉄に乗せるわけにもいきませんので、観光客で渋滞の中をタクシーで移動しました。
連日の研究会で、ちょっとばて気味ですが、すべて無事終了し、ほっとしました。