小原On-Line

小原克博: 2009年6月アーカイブ

20090627.jpg
 二日目は「自然環境とキリスト教」をテーマにしたセッションが行われました。司会者が、時間管理をしっかりとしてくださったおかげで、ディスカッションの時間も十分に取ることができ、各国の認識や関心の違いを知る、よい機会になりました。
 私はコメンテーターとして、チャン先生の発表に対して意見を述べました。チャン先生が、エコロジーの問題を考えるためには、「神の超越性」を留保してもよいのではないか、と主張されたことが、のちのディスカッションでも論点の一つになりました。
 アジアとは何か、アジアの神学とは何か、という答えの見つからない問いも発せられました。
 ともかく、無事二日間の日程を終え、私もようやく一息入れることができます。
 次回は中国での開催を目指しています。

20090626.jpg
 6月26日、午前中から慌ただしく準備をし、午後から日中韓神学フォーラムが同志社大学で開催されました。
 韓国から28名の参加者があり、また今回初めて中国からの参加者を招くことになりました。
 一番心配していたのは、日本語・韓国語・中国語の間の通訳です。この三言語の準備をすることは、私にとって初めての経験でしたので、直前まで、効果的でリスクの少ない方法を議論しました。10名の通訳者の方々(ほとんどが大学院生)は、よくがんばってくださったと思います。
 今回のテーマは、Religious Challenges in East Asia です。それを二日間で二つのセッションに分けています。
 セッション終了後、レセプションを寒梅館 Second House Will で行いました。打ち解けた会話と交流は、やはりレセプションのような場でなければできません。多くの人と語り合い、また、今後の方針についても話し合うことができました。
20090625.jpg
 私の大学院のクラスで、来日中の旧友 Kim Heup Young    先生に話をしてもらいました。
 An Asian Journey Seeking Christian Wholeness:  Owning Up to Our Own Metaphors (Theotao)(キリスト教的全体性を求めるアジアの旅──私たち自身のメタファー(神-道)を認めながら)というタイトルで、主として、韓国の伝統の基盤になる儒教とキリスト教の関係を扱ってくださいました。西洋神学は、韓国あるいは東アジアにおける祖先への愛慕の情を理解することはできない、という主張を交えながら、西洋神学の問題点(救済論、原罪論、宗教多元主義)にも言及してくださいました。
 エネルギッシュな韓国人神学者の話を直接に聞くのは、多くの人にとって初めての経験でしたので、とてもよい刺激が与えられたと思います。
 私は、Kim先生の英語を要約的に通訳していきましたが、90分も集中力がもつはずはなく、途中ぼーっとして聞き返すことがありました。疲れましたが、よい学びの時間となりました。
20090624_1.jpg 日中韓神学フォーラムがいよいよ明後日に近づき、明日には中国からの先生方も到着するので、今やわたしは、てんやわんやの状態です。
 日が近づいてはじめて、いろいろと対応しなければならない細部が見えてきて焦っています。
 明日から土曜日までは息つく暇もないという感じになりそうですが、何とか準備を整えたいと思っています。

20090624_2.jpg
 そういうわけで、ふらっと息抜きをするわけにもいかないのですが、最近散歩の途中に撮影した、琵琶湖のほとりに咲いている野の花の風景を2枚つけておきます。
 このような、道ばたのさりげない花のたたずまいが、私は好きです。

20090623.jpg
 だんだん夜も蒸し暑くなり、窓を開け、網戸にしていると、部屋の光に引きつけられて、いろいろな虫が寄ってきます。
 今晩の来訪者は右の方。くわがた(メス)です。スイカがあることをわかって、やってきたかのようだったので、スイカをあげると、しゃぶりついていました。
 くわがたも、ゴキブリも同じようにしか見えない人もいますが、やはり、くわがたは小さくても風格があります。
 というと、何億年と地球上で生きてきたゴキブリ属からは文句が出そうですが・・・
 なんだかんだで猛烈に慌ただしい日々を送っており、結果的に、ブログの更新が超スローペースになっています。
 しかし、講義「現代神学のフロンティア」のポッドキャスト配信は、何とか毎週続けています。他方、KOHARA Podcast の方は完全に休店中となっています。仕切り直しをして、近い将来、きちっと再開したいと思っていますので、気長にお待ちください。

 さて、『京都新聞』記事「教室の未来」(2009年6月12日、夕刊)を追加しました。現在進行中のインターネットおよびポッドキャストによる授業を題材にしています。「建学の精神とキリスト教」を昨年も同じ形式で実施し、600名ほどの履修者がありましたが、今年度は1800名にまで増加しました。インターネットだからこそできることですが、この人数はなかなか大変です。新しい教育スタイルを模索する中で普段考えていることを、まとめたような内容になっています。関心ある方はご一読ください。

 6月26日、27日に行われる日中韓神学フォーラムの案内文を下に掲載します。
 関心ある方はぜひお越しください。事前申し込み制になっていますので、その点、ご注意ください。
 私は全体のオーガナイザーの役割を負っています。オーガナイザーというとかっこよく聞こえますが、実際には、裏方元締めのようなものです。三カ国からの参加者を調整し、プログラムを動かすのは、なかなか大変です(泣)。
 韓国からは25名の参加者予定者がいます。今回から、中国を新たに加えており、通訳の問題にも一苦労しています。

You are the
 th Visitor
 since 01/07/2004.

自己紹介

近  著

2013年10月

    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31    

月別 アーカイブ