小原On-Line

小原克博: 2007年2月アーカイブ

 小原克博 On-Line に「ウィキな若者たちは納豆を食べたか」(「現代のことば」)(『京都新聞』2007年2月26日、夕刊)を追加しました。
 秋学期科目の学期末レポートを読んでいる中で、ふと感じたことをまとめた文章です。

 朝日新聞の次の記事もぜひ合わせて読んでみてください。これもウィキペディア関係の記事で、期せずして、同様の問題がアメリカの大学にもあることを知ることができました。

http://www.asahi.com/digital/internet/TKY200702220331.html

 小原克博 On-Line に「ウィンドウズ・ビスタ導入――トラブル防ぐ手立ては?」(『日本経済新聞』2007年2月19日、夕刊)を追加しました。

 こういう類の記事の冒頭で、いきなり紹介されているのが名誉なことなのか不名誉なことなのか微妙ですが、いずれにせよ、トラブルの事例として登場しています。
 そもそもは、このブログの2月2日の記事「Vistaの問題は何か?」に日経の記者が注目したことによります。私のような非専門家の愚痴のような記事にまでサーチが及んでいるのには驚かされましたが、なぜか担当記者の関心に引っかかり、電話取材を受けました。

 電話取材の際には、けっこう玄人っぽい分析を述べたつもりだったのですが、この日経記事を読む限りでは、素人ユーザーがいきなりトラブルに巻き込まれて、泡を食っているという感じです。(^_^;)

 次の記事にもあるように、やはりアップデイトの際のトラブルはかなり広く見られるようです。新しいOSにバグはつきものですし、それを責め立てるつもりはありませんが、致命的な不具合もあるようですから、要注意です。

http://it.nikkei.co.jp/pc/column/tamura.aspx?n=MMIT0w000001022007

 今日は、相国寺で行われた京都仏教会の研究会に参加しました。
 今回は、平野武教授(龍谷大学法学部)による「国家の憲法と宗教団体の憲法――本願寺派寺宝・宗制・宗法を素材に」という発表でした。
 本願寺の法的制度の戦前・戦後の変化は興味深く、時代に対応した、仏教の中ではかなり先進的なものであったように思います。
 しかし、そのような本願寺も、他の仏教教団同様、戦時下には積極的に戦争協力へと傾斜していったことが語られ、昭和のファシズムにあらがうことがいかに難しかったかを再認識させられました。
 法主(現在の門主)が明治神宮・靖国神社に参拝し(1936年)、本願寺の伝統であった「神祗不拝」(神を拝まない)の原則を放棄したり、戦時教学のもと『教行信証』の不読箇所を決定したり、と時代のうねりの中で、信心の根本的な部分までもが変更を余儀なくされたことを学ぶことができました。
 時代に迎合した、と言ってしまえばそれまでですが、宗教と国家の関係を考える、様々な素材が歴史の中に山積していることを痛感させられました。

070224  今日は大学院入試の日だったのですが、その空き時間に、たまたま京都に来られていたAcademic Resource Guide (ARG) の編集長の岡本 真氏が、私の研究室を訪ねてくださいました。

 ARGはインターネットによる学術情報の活用を追求し、これまで膨大な情報を発信してこられました。
 私も、かつて簡単な記事を掲載していただいたことがあります。下記ページに掲載されていますが、今読み返すと、けっこう懐かしいです。
「インターネット授業が秘める可能性 ―現状と今後の展望」

 岡本氏は、最近、『これからホームページをつくる研究者のために』(築地書房)を刊行されました。右の写真で、私が手にしているのが、その本です。
 私のように漠然とホームページを作り、更新し続けてきた者にとっては、非常に役に立つ本です。研究者のホームページはこうあってほしい、という岡本氏の願いが込められていると言ってもよいでしょう。

 この本に触発される部分もあって、今年前半をめどに「小原克博 On-Line」を構造的にリニューアルしようと思っています。少々複雑になりすぎて、ほとんど手を入れずに放置しているようなページも多数ありますので、思い切ってスリムにしょうと考えています。

 昨晩、韓国から帰国しました。到着が夜の9時頃であったため、電車の接続が悪く、何と自宅にたどり着いたのは深夜の12時40分頃。関空で1時間、京都駅で30分の待ち時間でした。ソウルから大阪までは1時間半ほどですが、関空から自宅までは3時間以上かかりました。
 帰ってメールをチェックすると案の定、どっさりとメールが来ていました。急ぎのものを処理しても寝たのは3時半頃。人生楽ではありません。(-.-)

070222  今日はお昼に、私が指導している大学院生の一人アレック(アメリカ人)のご両親と会い、昼食を共にしました。右の写真は、そばを食べてている一こま。アレックに連れて行ってもらったのですが、このそば屋のそばは絶品でした。
 フロリダからやってこられたご両親は、息子の将来を案じつつも、好きな道を進めばよい、という懐の深い方々で、感銘を受けました。

 遠い先のことはともかく、この一年は修士論文作成をがんばってもらわなければなりません。それが彼の next step にとつながることを信じつつ。

 帰国早々、土日もなく仕事が続きます。韓国旅行のことは、追って報告したいと思います。

 本日、ソウルに出かけます。主たる目的は、ヨンセイ大学神学部との共同セミナーに参加するためです。今回は、他の仕事の都合もあり、3日間の滞在という短いものです。
 出発の便が早いので、5時過ぎの始発に乗って関西空港に向かいます。
 5時に寝るのは得意なのですが、5時に起きるのは苦手です。(^_^;)

 今回の宿泊予定場所では、通信環境がありませんので、帰国後に報告したいと思います。

070217  今日は、関西セミナーハウスの「修学院キリスト教セミナー」に出席し、水垣渉先生(京大名誉教授)の話を聞きました。

 午前中、関西セミナーハウスの運営委員会があり、その続きで、久々にキリスト教セミナーに参加しました。

 講演テーマは「共同体の歴史としてのキリスト教」。水垣先生とは学会などの関係でよく顔を合わせるのですが、じっくりと話をうかがう機会はあまりなかったので、興味深く耳を傾けました。

 キリスト教の歴史全体を振り返る形で、教会の多様化や「教派」への拡散のプロセスを語られました。しかし、そのような時代の趨勢の中にあって、キリスト教は「共通意思」のようなものを形成する必要があると語られたのが印象的でした。現実には、そのような方向付けが見出しにくいだけに、そうした主張はある種の希望(あるいは責任)を感じさせられました。

 2月16日、国際基督教大学(ICU)の森本あんり先生のクラスで講義を担当してきました。
 このクラスのシラバスは以下の通りです。
http://subsite.icu.ac.jp/people/morimoto/Syllabi/Eth2-06.html

 シラバスをご覧いただければわかるように、基本テキストの一冊として『原理主義から世界の動きが見える』をあげてくださっています。
 私が担当したクラスは、全体で105分の授業時間がありました。これを週2回やって1クラスとなっているようです。
 同じテーマの授業を週に2~3回行うのは、アメリカの大学に準じたやり方で、同志社などでは、同じようにはできそうにありません。
 ICUは3学期制をとっていて、そのせいで、普通の大学であればはや休みとなっているのに、いまだ授業を続けているとのことでした。マジメな大学です。

 ICUを訪ねたのは3回目くらいですが、キャンパスが広く、木々が立派なので、本当にゆったりとした気持ちになります。すばらしい環境です。もちろん、教育環境も!!

■森本あんり
http://subsite.icu.ac.jp/people/morimoto/

 一般入試も終わって、一息つきたいところですが、雑務が多く、なかなかそうもいきません。
 今年の一般入試の志願者は、同志社全体ではいくぶん増加しました。
 しかし、驚いたのは、神学部の志願者が何と552名にも及んだことです。昨年は、359名でしたから、かなり突出した増加となりました。ちなみに、神学部の一般入試での定員枠は20名ちょっとです。
 学外でも、「どうしてこんなに増えたのですか?」という質問を時々されるのですが、「どうしてでしょうね~」と、ごまかすしかありません。
 半端な増加率ではないので、何か原因があるのでしょうけれども、よくわかりませんね。わかった!という人はぜひ教えてください。(^_^;)

 同志社大学の一般入試の志願者一覧は次のページでご覧いただけます。
http://www.doshisha.ac.jp/nyushi/report/ippan.php

 

明日は、国際基督教大学で講義です。森本あんり先生の授業の一こまを担当します。

070212 1964年に建てられた京都タワーが、はじめての大規模改装工事に入っています。
 昼間見ても目立たないのですが、夜ライトアップされると、てっぺんにカバーがかぶせられ、展望大部分が部分的に覆われていることがよくわかります。
 外装の塗り替えだけでなく、展望レストランを大きく作り替えるようです。
 私は外から眺めるばかりで、展望室には一度も行ったことがありません。料金は大人770円なので、べらぼうに高いわけではありません。
 京都駅ビルの頂上からも似たような光景を見ることができるので、果たしてどれくらいの人が足を運んでいるのか・・・
 改装が完了したら、一度行ってみようかなとも思っています。

■京都タワーについて
http://kyoto-tower.co.jp/kyototower/tower/index.html

070208 昨晩、4回生の卒業を前にして、3回生の方々が企画してくれた「追いコン」を行いました。旅行中の方、就職先との関係などで参加できなかった方も数名いました。
 毎年この時期になると、少々感傷的になります。ふだんはゼミで当たり前のように顔を合わせていたメンバーも、今後は、ばらばらになり、まったく同じ顔ぶれで合うことは、二度とないかもしれません。
 それぞれの近況やこれからのことを語り合ったりしながら、あっという間に時間が過ぎました。
 不安を抱えながらも、新たな一歩を踏み出そうとしている一人ひとりの上に、幸多かれと願う一時でもありました。

 Vistaを使って二日ほどがたち、よい点、悪い点がかなりわかってきました。
 パソコンのスペックに合わせて、表示方法などが自動調整されるのは、よくできていると感じました。古いパソコンにインストールしたときには、XPと変わらないような動きだったのですが、自作パソコンに載せ替えると、AeroというVista独特の動きを示すようになりました。
 しかし、問題も多い! 最大の問題は互換性です。新しいOSが多少の互換性を犠牲にして新しいプラットホームを構成しているという点は理解しているつもりです。しかし、ハード、ソフト両面において、互換性のないものがけっこうあったので、正直、驚きました。
 たとえば、ソフトではAcrobat。Wordから変換したと思いきや、文字化けしていました。Adobeの対応は、今年前半にパッチを出すとか。ちょっと、のんびりしすぎではないでしょうか。さっぱり起動しないソフトもいくつかありました。
 また、ハードではCanonのレーザープリンターがVista未対応。メインに使っているプリンターだけにショックでした。Canonは6月頃に、Vista対応ドライバーを出すらしいですが、これも、今まで何してたんですか~?!と言いたくなります。
 もっとショックで、かつ苦労したのは、無線LAN。Vistaをインストールして、いきなりインターネットが使えなくなり、Vista対応の無線LANアダプターを買いに行く羽目になりました。

 基本的には、各メーカーの対応だと言えるかもしれませんが、もうちょっと古い資産を確実に生かすような方法があってもよいのではないかと、ふと思いました。
 上述のような理由から、パソコンに詳しくない人が今の環境をVistaに移行すると、かなりのトラブルに四苦八苦する可能性がありますので、おすすめできません。
 賢明な消費者は、ビスタに踊らされずに、もう少し環境が整うのを待った方がよいでしょう。
 私は文句を言いながらも、この種のトラブルを楽しんでいますので、それなりにVista登場を歓迎しています。マイクロソフト帝国にまんまと踊らされていますね~(^_^;)

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近  著

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