10月28日(土)、光華セミナーで「キリスト教の歴史と文化」というテーマで講義をしました。
90分×2という形で行われたので、通常の講演会に比べれば、ずいぶん時間的余裕はあるというものの、「キリスト教の歴史と文化」という大きなテーマを限られた時間でやるには、かなり内容の圧縮を行わざるを得ませんでした。
こういう概論をたまにやると、一般論を語りながらも、自分にとっての重点項目が何であるのかが明確になるので、おもしろいとも言えます。
講義中、たびたび「光華セミナー」の趣旨に言及しました。
「文化」は人間の精神的営為の所産といえるが、思想・倫理・規範・組織などのすべて を包括して人間の一生の指針となる宗教文化は、その極に位置するであろう。今、地域と時代の二つの座標軸の交差点に登場したさまざまな宗教文化を概観することによって、仏教の究極態とも考えられるわが「真宗文化」の意味と価値の検証を果たすことが、本セミナーのねらいである。なお2007年には、続編として「日本の宗教と文化」を開講する予定である。
皮肉な意味ではなく、「真宗文化」に対するストレートな自負心があふれていたので、それをとりあげました。そして、講義を「この信念をぜひ社会や世界にわかるように伝えてください」と締めくくりました。
講義を録音したのですが、音声があまりよくありませんでした。うまく処理できれば、いずれアップしたいと思っています。