比叡山宗教サミット(1日目)
比叡山宗教サミットの1日目のプログラムは、京都国際会館で行われました。
どのような顔ぶれが海外から来られたかは、プログラムで概要を知ることができますが、実際には、ここに掲載されている以外にもいます。
けっこうな大物が多数来ているという点では、お祭り的な賑わいがあります。ただし、多すぎて、一人ひとりの話す時間が非常に制約されたり、議論を展開するような時間はまったくない点が、やはり惜しまれます。
昨年の世界宗教者平和会議と同様、この種の会合の宿命かもしれませんが、似たような国際会議を企画することの多い者としては「もったいないな~」と思いました。華やかさを取るか、実質を取るかのバランスは難しいです。
プログラムの最初には、ボスニア・ヘルツェゴビナの子どもたちと広島の子どもたちが登場しました。子どもたちが描いた絵と共にショートメッセージが各自から紹介されました。
その後、国連事務次長やアズハル大学副学長(右上写真)のメッセージがあり、記念講演、シンポジウムと続きました。
記念講演では、カトリックとイスラームの代表者がそれぞれ40分近い話しをしました。それぞれの世界においては、ごく標準的なレベルの話しかもしれませんが、仏教関係者が多い一般的な日本の聴衆にとっては、かなり難しかったのではないかと推察します。
もっと短くて、しかし、それぞれの宗教が抱えている課題を具体的に提示することもできそうなものですが、このあたり、大会主催者との間で十分な詰めができていなかったような印象を持ちました。
あまりにも数が多くて、話の内容を端的に要約するということはできません。いずれにせよ、20年間、平和希求の試みを続けてきた努力には十分な敬意を表したいと思います。
明日は、比叡山に登ります(徒歩ではなくバスで!)。