安居特別講義
今日は、浄土真宗本願寺派 安居特別講義で「日本近代史における戦争と平和――仏教とキリスト教の関係を中心にして」という話しをしてきました。
会場は、龍谷大学の講堂。これは重要文化財に指定されている建物で、外見も中身も立派。中に入ってまず感じるのは、天上が非常に高いことです。今の時代では、このような贅沢な作りはなかなかできません。
本願寺では毎年7月に全国の僧侶が参集して教学の研鑽を行っており、安居(あんご)と呼ばれています。安居には、およそ360年の歴史があります。
今年は「仏教と平和」という特別論題が設定されており、その一環として私が話しをしました。本願寺の「戦時教学」や戦争責任にも言及しましたので、聞かれた方々がどのように受けとめられたか少々気になりますが、受け止め方に幅があることは想像できます。
日本型政教分離がどのように戦争協力に結びついていったのか、が話しの中心でした。
本願寺のように伝統と力のある教団には、積極的に平和構築の働きを担って欲しいと思います。
参考まで、比較的最近の大谷門主の発言に関する記事を紹介しておきます。
■浄土真宗本願寺派・大谷門主 OBサミットで積極発言
https://www.asahi.com/culture/news_culture/TKY200705260171.html