3・1独立運動
今日韓国は「3・1独立記念運動」を記念しています。
右の写真は、先週ソウルを訪れた際、タプコル公園で撮影した独立宣言の記念碑です。1919年3月1日に、この場所が発祥の地となって、朝鮮半島全域に抗日運動が広がっていきました。
それに対する日本総督府からの弾圧は熾烈を極め、その中でも有名なものの一つが「堤岩里事件」です。ソウル南方で日本兵が約30人を教会に閉じこめ虐殺、放火したと言われている事件です。
そして、つい数日前、この時代に朝鮮軍司令官であった宇都宮太郎の日記など、第一級の歴史資料が発見されたとの記事を目にしました。
彼の日記にも「堤岩里事件」のことが記されており、国際世論を意識して、隠蔽工作を行ったことが記録されているとのことです。
このあたりの詳細については、関連する下記新聞記事などをお読みください。
https://www.asahi.com/national/update/0228/TKY200702270448.html
タプコル公園は、かつてパゴダ公園とも呼ばれていました。ここは、もともと、李氏朝鮮王室の護寺・円覚寺があったところで、今でも、国宝の十三層塔が立っています。これはかなり厳重に強化ガラスで覆われています(右の写真)。
3・1独立宣言には、キリスト教・天道教・仏教の指導者ら33名が署名しています。
当時朝鮮半島にいた宗教指導者たちは、日本の宗教政策が寛容であるとは思わなかったでしょうし、たとえば、日本の仏教者を仲間であるとは認めがたかったのではないかと思います。
朝鮮半島から、る日本の宗教がどのように見られていたのかを批判的に検証することなしに、近代日本宗教史を語ることはできないでしょう。私にとっての課題です。