世界宗教者平和会議 世界大会
マスコミ等でも報じられていますが、8月26日~29日、京都国際会館で世界宗教者平和会議の第8回世界大会が開催されています。昨日、オープニング・セレモニーから晩のレセプションまですべてのプログラムに参加しました。
海外100カ国以上から500名もの参加者がいるとあって、すさまじい賑わいです。いったい、どれくらいのお金がかかっているのだろうか、とついつい気になってしまいます。(^_^;)
8月22日『朝日新聞』の記事が記しているように、参加者が「命がけ」かどうかは知りませんが、かなり徹底した秘密主義で、どのセッションで誰が話すのかも、そのときにならないとわかりません。
開会式では、突然、小泉首相が現れました。目の前で見るのは初めてでした。5分くらい話したと思います。イスラエルを訪問した際に、中東紛争の解決の一助として、日本の資金援助による「平和の回廊」計画を提案したことなどを話していました。
私も最初は物珍しい気持ちで、小泉首相を眺めていたのですが、じきに、この場にそぐわない招待客であると思うに至りました。靖国問題で、まさに国家と宗教の関係が複雑に問われいるさなかで、首相を招くというのはタイミングとしては決してよくないと思います。国家元首や政治家がその場にふさわしくないとは思いません。しかし、韓国や中国からの代表団も多数いるなかでの小泉首相登場は、繊細さを欠いているのではないかと思いました。
と私は感じたのですが、ほとんどの人はナマの小泉首相登場とあって、やんややんやの大喝采でした。ちなみに、開会式の様子は、世界宗教者平和会議のサイトから動画で見ることができます。
全体会議の一つには、世界的に有名なカトリック神学者のハンス・キュンクが登壇していました。彼はよく日本に来ています。
多くの人があたりさわりのない話をする中で、中東における核兵器・核開発の問題など、かなり挑発的かつ現実的な話をしたのが、ヨルダンのハッサン皇太子でした。彼は、ヨルダンの王立宗教間対話研究所の所長であり、そこと同志社の神学部およびCISMORは学術交流協定を結んでいます。
話はあまりおもしろくなかったのですが、私が見て感激したのは、ハタミ・前イラン大統領。いや~、あのハタミを目の前で見れるとは思いませんでした。実は、昼食の時に、通り過ぎようとするハタミに迫って挨拶をし、握手を交わしました(ついでに名刺も渡しておきました)。完全にミーハー根性丸出しです。
全体会議にしても、研究部会にしても、焦点が絞り切れていないので、私が期待するような次元での突っ込んだ議論はなかなかなりませんが、それでも、実にたくさんの人が世界中から来ているというだけで楽しいものです。かなりの大物もたくさん参加しているようですが、誰が誰なのかわからないほどの混雑ぶりです。
不満に思う点などもありますが、それはまた後日紹介したいと思います。