KOHARA BLOG

KOHARA BLOG

「パレスチナとイスラエルの対話」を終えて

060624 朝8時(!)から打ち合わせを始め、夜のレセプションまで長い一日でした。
 午前中は公開シンポジウムでした。一人ひとりの割り当て時間を事前にきちんと説明していたのですが、誰も守ってくれないっ!! さすがに焦りました。
 イスラエル・パレスチナ問題に関心を持っている人にとっては、今日的な事情に触れる、よい機会になったと思います。
 岡真理先生(京大)のコメントも、よかったです。イスラエル国家を大前提にした話の流れに抗して、「犠牲者」を一つのキーワードにした鋭い切り口を提供してくださったように思います。
 午後はクローズドのワークショップ。ここでも、いろいろな論点が出され、また、問題の解決策などもいくつか提起されていましたが、なかなか簡単には落ち着きません。イスラエル人においても、パレスチナ人においても、内部的な多様性・葛藤・緊張関係がありますから、万人が納得する解決する方法など、おそらくあり得ません。どういう形でよき妥協点を見いだしていくのかが問われていると言えるでしょう。
 私は、アッバス議長が主導している、イスラエルの承認を問う住民投票のことについて質問しましたが、ハマスが期待しない結果になった場合、ハマスとPLOの間で内紛が起こるのではないか、との返答をいただきました。こういう結果を最大限避ける努力を双方はしなければならないと思います。もちろん、イスラエルがハマスと対話しようとする姿勢を示すことも必要でしょう。

月別の記事一覧