KOHARA BLOG

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いちじくの実

060505 いちじくは不思議です。まだ葉も十分に出ていない頃から、実がなっています。といっても、まだとても小さく、右の写真では1~2cmほどです。
 聖書にはたくさんの植物の名前が現れていますが、その中には、いちじくもあります。マルコによる福音書13:28以下の次のイエスの言葉はよく知られています(マタイ、ルカにも類似表現あり)。

いちじくの木から教えを学びなさい。枝が柔らかくなり、葉が伸びると、夏の近づいたことが分かる。それと同じように、あなたがたは、これらのことが起こるのを見たら、人の子が戸口に近づいていると悟りなさい。・・・」

 この言葉の前後は、いわゆる終末に関するメッセージが記されています。わかりやすく言えば、時を見極めることの大切さが述べられています。
 いちじくは、ある時から、一気に葉を広げ、ぐんぐんと成長していきます。イエスが「時のしるし」として、いちじくを引き合いに出したのも、けっこう納得がいきます。
 イエスは、たとえ話などの中で、ふんだんに自然の情景や植物に触れていますが、農作業(私の場合は土いじりの域を出ませんが・・・)をしていると、イエスの自然観察力の鋭さに、はっと気づかされることがあります。
 裏返して言えば、土に触れることの少ない都市型の生活(あるいは情報社会)では、イエスの言わんとすることを経験的に体得することが難しくなりつつあるのかもしれません。

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