KOHARA BLOG

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消えた出席票

 今日は1・2回生向けの講義科目で、登録者数が予定していた教室のキャパシティを越えたため、急遽、教室変更しました。かなり混乱しながらも280名ほどの学生が教室に入り、その後、出席確認のために出席票を一人一枚ずつ取るように念押しして回しました。
 途中で出席票がなくなったので、追加し、合計350枚の出席票を回したのですが、それが全部なくなり、足りない人がなお30人ほどいました。つまり、250名の学生が350枚の出席票をとったことになります。
 このあとにあった会議で、M先生にこの件を話すと「そりゃ~、学生を信じたらあかんで~」と一言。

 これほどの出席票が消え去ったのは、想定外の出来事で、ちょっとショックでした。
 最後にオチを。
 この授業、何を隠そう、同志社の「建学の精神」を教える同志社科目でした。新島襄がこの様子を見たら、泣きますね。

我が校の門をくぐりたるものは、政治家になるもよし、宗教家になるもよし、教育家になるもよし、文学者になるもよし。少々角あるも可。気骨あるも可。
たかだか優柔不断にして安逸をむさぼり、いやしくも姑息の計をなすがごとき軟骨漢には決してならぬこと。これ予の切に望み、ひとえに願うところなり。
        新島 襄『片鱗集』より

 次の授業の時は、この新島の言葉を学生諸君にプレゼントしたいと思っています。

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