桜はこれから
4月1日は例年だと桜が満開の手前くらいなのですが、寒い日が続いたせいか、まだちらほらとしか見ることができません。ただし、早咲きの桜は早満開だとの情報も。たとえば、御所の一部の桜は満開に近いとのことでした。京都であれば、今週末くらいが一番いい頃かもしれません。
昨日の朝日新聞に「「祈り」の効果なし? 心臓手術、米で1800人研究」という記事を見ました。この手の研究はこれまでも繰り返しなされているのですが、わざわざ朝日新聞がこの記事を載せたというのは驚きでした。魂の重さを量る実験と同様、たわいもないテーマだと思うだけに、日本の新聞がわざわざこの手の記事を載せると、何か別の意図があるのではないか、と疑ってみたくなります。
というのも、同じ日、オピニオン欄には哲学者のジジェクの「欧州とイスラーム――他者の信仰を尊ぶ無神論」という記事も掲載されていたからです。論点はいくつかありますが、一つは無神論の賞賛です(無神論こそ他者に対して寛容であり得る)。また、イスラムを尊敬するが故に、イスラムを厳しく分析対象とするべき、という主張ももっともらしくは聞こえるのですが、これで解決の糸口が見つかるのでしょうか。
無神論万歳で、人々がみな寛容になり、相互に尊重し合うことができれば、まったくめでたいことですが、現在の社会を見ていると、とても簡単に信じる気にはなれませんね。